2025夏アニメ
Contents
・所見
1,銀河特急ミルキー☆サブウェイを起点に個人製作と3DCGの潮流を考える。
2,虚構が侵食する現実、あるいはピュグマリオンを考える。
3,量が質を凌駕する如くの作品数
・個別総評
殿堂】
銀河特急 ミルキー☆サブウェイ
cocoon(コクーン) ~ある夏の少女たちより~
光が死んだ夏
BEST】
アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】
うたごえはミルフィーユ
ダンダダン 第2期
TO BE HERO X
New PANTY & STOCKING with GARTERBELT
フードコートで、また明日。
ぷにるはかわいいスライム 第2期
瑠璃の宝石
BEST次点】
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
CITY THE ANIMATION
その着せ替え人形は恋をする Season 2
出禁のモグラ
Dr.STONE SCIENCE FUTURE 2期
よふかしのうた Season2
準WORST】
陰陽廻天 Re:バース
神椿市建設中。
ばっどがーる
WORST】
怪獣8号 第2期
Turkey!
ブスに花束を。
その他ジャンル毎】
・日常系
雨と君と
ぐらんぶる Season 2
ゲーセン少女と異文化交流
・魔法少女系
アン・シャーリー2期
ウィッチウォッチ2期
・女性向け
薫る花は凛と咲く
ガチアクタ
桃源暗鬼
ひみつのアイプリ リング編
My Melody & Kuromi
帝乃三姉妹は案外、チョロい。
・神話、なろう系、自意識、
鬼人幻燈抄2期
青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない
タコピーの原罪
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期
転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~
・性別への挑戦
ぬきたし THE ANIMATION
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
視聴脱落】
Summer Pockets2期
地獄先生ぬ~べ~
9-nine- Ruler’s Crown
ネクロノミ子のコズミックホラーショウ
ハイガクラ
水属性の魔法使い
まったく最近の探偵ときたら
・付記
今後
2025秋アニメについて
・所見
2025年夏の生命の躍動に相応しい多様な文化の萌芽が観られた嬉しい季節。
特に銀河特急ミルキー☆サブウェイの仕上がり、旧作の魅力の結実としてのCocoon,
新たなJホラーとしての光が死んだ夏、他にもぷにる2期など、既存の価値観を揺さぶる強豪揃いであり視聴者も贅沢な悩みを抱えながら夏を過ごしたのではないだろうか?
1,銀河特急ミルキー☆サブウェイを起点に個人製作と3DCGの潮流を考える。

声優以外殆ど全てを個人で熟す亀山陽平監督の熱意と創意工夫は,
驚嘆すべき次元であり、
2000年代の新海誠の登場を彷彿とさせる。
一方で時代背景的にはゲームクリエーターであり背景美術の人間だった新海誠と比較すると、亀山陽平のそれは、キャラクターの所作や感情表現に基づくリアリズムの徹底したつくり込み、リップシンクと言われるセリフと音響と動線の一致という、シンプルながら難しく、それゆえに多言語多文化世界における需要可能性の高さを射程距離に収めたという観点で、ある意味ディズニー映画の創成期への原点回帰であり、エポックメイキングといえる。
3DCGでいえば現在、日本はアメリカと中国に技術的にも人材的にも完全に後塵を拝す状況にある。
スタジオジブリほどの体力と技術をもつスタジオすら青色吐息と化す悲観的な状況にはあるが、例えば、
サンリオ(2012年のSHOW BY ROCK、2025年のMymelody&Kuromiなど)、
アイドルもの
(タカラトミー:アイプリ、プリパラなど。東映+バンダイのプリキュアなど)、
あるいはガールズバンドもの
(ブシロード+サンジゲン:BanGDream!シリーズなど、MyGOやAveMujica等、
東映:ガールズバンドクライなど)、
といったポップ+キッチュ+音楽系における一日の長があるかもしれない。
なお2024年の映画で「がんばっていきまっしょい」(実写のフルCGリバイバル)がフル3DCGであったことも記憶したい。

(ほぼ)個人製作+3DCGの観点では,
安田現象「メイクアガール」も重要かもしれない。
しかしこちらが制作活動における「母性のディストピア」に嵌りかけている一方で、
脚本より人物描写に起点を置く銀河特急ミルキー☆サブウェイを考え直す必要性があるかもしれない。
その意味では個人製作における制作の快楽と、映画製作における差異を亀山陽平の中に観ていく必要がありそうだ。
2,虚構が侵食する現実、あるいはピュグマリオンを考える。

「ぷにる2期」が特にヤバい。AI的生命体ジュレの投入により、ピュグマリオン(愛玩人形)がスライム生命体として無性と有性とで主人公と視聴者を揺さぶる。
性的意匠を強調するジュレの男子人気に対して、「可愛い」ぷにるの応答がサンダル=女性器の象徴で贖う際どさが光る神演出の18話では、黄昏のジュレの性的意匠が「可愛い」を問い直し玩具=ガジェット、無用性=無用ゆえの発展的な可塑性と拡張可能性を展開した。
可愛さの根本要素にあるグロテスク理論、
つまり見かけと実態のギャップ(赤ん坊は衛生意識が無く汚いが、無垢故の無意識的愛しさを発揮)が1期以上にフォーカスされ、
ぷにる=玩具としてのグロテスク性を超克し、
児童への可能性を照射する様相を見せた。
さらにジュレにおける、恋心=妄想=性欲と愛情をはき違えたグロテスクさは、性的意匠が玩具意匠に劣る演出として示され、その趣向は目的の無目的化の果てにある未来を詳らかに示すかにも観えただろう。
24話でそれはコペルニクス的シミュラークルの現代的展開を魅せる。
玩具のガジェット性=無用性を無用性として定位しつつ、それを認める主人公のコタローは、現代の有用と無用性を認めつつ自らの無限性をも認めるかのような、嘗てない児童造詣として提示されるだろう。
さらには推しに吹き込まれた魂の性的逆襲の予感もそこに垣間見えた。
同化を友情愛情と挿げ替える狂気のジュレ、相対的な定立的存在で抗うぷにる、玩具のグロさを認めるコタローが織りなす最終的な関係性は、混沌の中に見出す次世代のグロテスクさか、人類の終焉を示すのか、検証していくべきだろう。
もちろんここにはボードリヤール的シミュラークル理論※
(シミュラークル=ジュレ、オリジン=ぷにる)も援用可能だが、
寧ろソシュールの言語観的なシニフィアンとシニフィエにも、
展開可能だろう。
※現実と虚構の区別が曖昧になることそのものが問題というより、曖昧さによって現実とその背後にあるイデアの価値を無意味化するという結果が示される。
X,@Carma_h様ご提供)
ソシュール的には、世界を実体論としてでなく、
その体系内の要素同士によって成り立つものと考える関係論にシフトしていくので、
そこから立ち上がるスライムの可能性は、それをメインユーザー(児童)が了解できるかが分水嶺であるだろう。児童は置いてきぼりだが、、、
その意味では光が死んだ夏、も同じ意匠である。

同作では山での遭難から帰還した友人の光が死んだ=ヒカルとして、
光ではなく新しい生物としての可能性と閉鎖社会における因習が見せる幻想的恐怖に焦点があたる。
同作において、光の首と胴体から食み出し襲い来るノウヌキと、
それと混ざり合う主人公のよしきの恍惚感が寧ろ悍ましいのは、
親友と同性と回顧と異物への欲動で揺れ動く、
不定率な光自身の曖昧さに照射するからであろう。
同作においては、精緻な情景描写に差し込まれる実写と3DCGがCygamePicturesにより巧みに表現されていた。
特に最終回、音楽室、廊下の萎びた柱、錆びた机、夏の日差しの散乱光塵、、
それらに対置する実写の電車車窓と、線路と盆地山に対置される光と、
水面に映る心象風景のよしきの実写口唇の蠢きが現実と虚構の狭間を示すようでもあった。
その文脈では同様に、神椿市建設中。

も多次元世界における実存を問い直す構造だっただろう。
同作では仮想と現実と多次元世界に存在する自我の拠所をデカルト的に問い直す。
生命、感情の一回性を主軸にフェノメノンの仮想生命を断ち切り、次元収縮した世界での生命を歌に託す。
多次元世界における情動は希望ではなく絶望こそリアリティを見出すが、それは嫌であるため希望を謳うために「一度きりの蒼き日々を」望む構造があろう。
3,量が質を凌駕する如くの作品数

とにかく作品数が多い。ざっと95作品あるし、再放送を除いても89作品ある。
単純計算すると30,875min、514.6Hour、21.5Daysであり、
3カ月=90日であれば1日平均で343min、5.7Hourの視聴が必要である。
自分の勉強時間(アニメ鑑賞も勉強の一環である)を考えると、
例えばTOIEC SCOREで900OVerを目指すべく、
早朝4時頃から英語の勉強に毎日費やしていた時期は最大で4Hour/day
(Day offは8-10Hour)であった。
これが殆ど勤務時間と衣食住の必要時間以外に当てていたことを鑑みると、
およそ一般人が全てのアニメ作品(映画作品、および世界での放送作品含む)を網羅するのは物理的に不可能で、
アニメ作品鑑賞専門の職業があって然るべき次元の状況である。
勢い当然のようにシリーズものに対するハードルは上がる
(例:アークナイツ3期、おそ松さん4期、盾の勇者の成り上がり4期など)し、
初見での取捨選択が物理的にも精神衛生的にも必要になるだろう。
※筆者のように怒りを噛締めながら視聴を継続する視聴者は多数派ではないだろう、笑
筆者のメソッドとしては、次の要素を重視して選定している。
番組宣伝、PV、物語構造、キャラデザ、テーマの越境性(ぷにる、うたごえはミルフィーユ、神椿市建設中、クレバテス、ガチアクタなど)の新規性や、OPとED、
個人的な興味関心(戦争、差別、虚構、音楽、情動、アニメーション表現の可能性、小場環境におけるテーマの近接性など)
などがそれである。
その意味では、いい意味で裏切られた作品群
(ぷにる、うたごえはミルフィーユ、クレバテス、フードコートでまた明日、瑠璃の宝石、出禁のモグラなど)、
逆に良くない意味で裏切られた作品群
(神椿市建設中、ガチアクタ、桃源暗鬼、ばっどがーる、怪獣8号 第2期、Turkey!等)を振り返ると、PVやOP、EDに重点を置き過ぎないという戦略が重要であるだろう。
※何か良い選球眼(アニメ作品選定方法)があれば、是非教えてください。コメントお待ちしております
・個別総評
殿堂】
銀河特急 ミルキー☆サブウェイ

総評97点 夏殿堂
終始キッチュなパロディで在りし日の宇宙旅行をスカシてコミカルに落とし込む、リプシンクの傑作。ナンセンスを重ねてメイクセンスする現代の不思議の国のアリス感すらある。
最後のときめきメテオストライク、20年くらい前のポップソングに合わせた動線の巧みさ。神椿市建設中よりある意味PV的。
凄まじいクオリティの人形造詣3DCG、探偵オペラミルキィホームズとgdgdフェアリーズの進化系でもある
石岡良治の最強伝説より)
ベスト。ただし劇場版はどうなるか?コンセプトの持続性も未知数
凄い楽しくリピートできる。虚無な時のリピートは「パペットスンスン」も推奨。
簡単に言うとクリエイターの意匠、意図無し主義無し主張無しには不安がある。
そんなわけない。劇場版を含め不安だらけ。欺瞞がある。
ジャパンクリエーター仕草ではなくディズニー志向。音嵌めは良い。
顔が挟まる回が良い。排除君も良い。
cocoon(コクーン) ~ある夏の少女たちより~

夏殿堂
瞠目すべき。 なぜ蚕は飛べないのに羽化しようとするか。
それは幼児期の夢と羽を祈りに変える成熟への導線である。
社会と経済に順化した生物の可能性を剥奪し
目的のアノミーの悲劇をコミカルにすら映す。
女性集団は軍人の男性の介護と性的消費への繭であり蚕であり二重の被害者の表象となる.
演出;ほぼ白黒の原作をフルカラー化する意図は蚕の糸の白さを強調する以上に生命の儚さと美しさを花弁の舞で哀しく彩る
脚本;学校を仮構する避難生活は少女を洞窟へと歴史を巻き戻す。
渡せないプレゼントはサンの未熟と優しさを直喩する。
傷病兵隊の看護は繭の実用性と現実を結実しサンの成熟を強制する
絵コンテ;蚕の孵化を夢見て飛べないサンの素描が良い。
タマキを掬い出す滑らかさ。爆ぜる生者の死と華の舞。ヒナを見捨てるマユ、攻めるサンの慟哭が迫る。レイプ表象の血と天空の陽射しと少女達
キャラデザ;サンはマユの庇護から解き放たれ未来を見渡すか。
マユはサンを庇護する男性的意匠でメタ的保護者であり運命論者であり白い影法師の召喚者。美を異様に気にするタマキと戦場での即死。
タマキの翼賛的国家主義と対比される純粋なサン。
美術;広がる白い雲に影射す戦火の予兆。べたべたの誕生日会を油絵の情景が掘り起こす蚕を導き、飛べないマユを引き戻す
音響;静謐で徐々に迫る恐怖
光が死んだ夏

総評 95点 夏殿堂
代替品の異物は哀しみと本物の境界を問い直す。恐怖と性欲は境界に揺蕩う虚ろであり挟まれる実写と絵画が闖入する。緻密な情景と写真の相互連動は、恐怖も可能性も異物内部で等価物となる奥ゆかしさ。よしきは、排除と虚構無しに生きられない人間の悲哀の象徴。多様な灰色と境界線の塗り重ねの生命体の蠢きのケガレの意匠が秀逸
石岡良治の最強伝説より)
ホラー変換が巧み。BLや百合は恋愛を同性、性関係も同性の時空間。
落語心中など強引にBLではない感じにするがBLイマジネーションを非BL化する工夫として、ホラー化して男性読者を獲得したのが「光が死んだ夏」。
漫画の方が面白い。地獄楽のアニメと同じ。
BEST】
アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】

総評92点
擬似的中露神話を構造的差別問題に接続させ、人の罪を赦し合い、忘れて蓄積を噛締めて踏み進む様相は現代的な神話の再話である。復讐より裁きを、生きて苦しみの償いを。圧倒的な世界観、デザイン、コンテ、音響を極めて高い水準で統合した一世一代の傑作。正しさも過ちも消えて真の価値が生まれる思想は危険でありつつも次世代を生み出す俎上
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
高品質ファンムービー。信者コンテンツ。閉じコンテンツ。
クオリティは凄まじい。10年後にも残す気概満々である。
UFOTABLEが原神をやらないという選択の状況において、本作をやる状況は重要。UFOTABLEは悔い改めたほうがよい。NIIAAUTOMATEも。
うたごえはミルフィーユ

総評 94点
広がる風景、重なる声音、忸怩たる想いがアカペラ「思い出話」で重畳する、見事な構成に拍手。部活とプロの相対をアカペラのアレゴリーで纏める芸術的で情動的な傑作。
刹那の享楽と実直、学生と成人、虚構と現実、輻輳する現実の探求、日常主義対実力主義。運命論者と開拓者が反転する。キャラデザ的には自己卑下二人の繊細な描き分けが構図的にも造詣的にも巧妙。
音響では最終話のPalabolaのイントロから凄まじい。
重低音強化w 「思い出話」への導線の仕上げが凄まじい。
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
大好き。くまちゃんの低い声色は重要。2010年代の女性声優と2020年代の女性声優ボイスは比較すると声色が下がっている。女性と男性の語彙レベルでの差異が本質的には無いように。
ずっと平和ではなく波風が立つ。
ダンダダン 第2期

総評 90点 2025夏ベスト
特に18話が凄い。
星子の煙草すら旨そう。鷹ぶる幽霊群が泣き咽ぶジジと最高の対比でアニメーションの極致。跳ねる球、飛び立つオカルン、虹を廻す邪視から、ロボット歴代作品を良く研究したコンテまで好感。オカルトごった煮の造詣を何れも魅力的に仕立てる仕業には流石。XJAPANのRustynail騒動は若年イきり層を程よく刺激するスパイス
石岡良治の最強伝説より)
殿堂。
原作は嫌いだが今期は良い感じ。XJAPANではなく音楽室のクラシックでもなく。作者の限界性はある。本作はジャンプであらゐけいいちをやる感じである。ギャグは面白くないが総合力で魅せるタイプ。オカルトネタ、カップルネタ、エロネタなど面白くは無いが画力で押し切る。アニメはそれを巧く変換している。
TO BE HERO X

91.8点
信頼値=好感度の数値化はヒーローでありアイドルであり現代の犠牲獣は衆目の移り気なミメーシス。誰もが復讐と利益とでXを目指す情動管理の恐怖社会は中国政府の研究の暗喩でもある。なりえない人民は発泡スチロールのX/アイコンに自らを準えるとともに、平面世界の情報は三次元で輻輳し、等価線形の世界で枠組みを際限なく争う。圧倒的な次元の圧縮拡張の殺陣とだまし絵的階段の無限回廊
、二次元の極彩色も三次元の立体空間の奥行もXの多次元的躍動が凄まじい
New PANTY & STOCKING with GARTERBELT

総評93.4点
アメコミ的意匠と日本アニメの往復が巧い。
CENSOREDの巨大化に神輿の濫用など性表現の射程距離を只管に試す。
デフォルメから精密まで造詣の移行段階毎の象徴の可能性を使い倒すコンテも秀逸。パロディの連発でも4話が秀逸で、「昨日に向かって撃て!」矢作俊彦とマザーグースを彷彿する。
8話の体に巻き付き動かないインターネットは現代人のネットに絡め撮られた縮図であり新人髑髏が薙ぎ払う新世代の意匠。
10話では性と生命の根本的グロテスクさを変則的に描き出す連作に加え、本作のみのための独自象形文字の発明などのカオスが観られた。
最期に纏める意匠がbitchゆえも良く、その包摂性からぬきたしより説得的。
石岡良治の最強伝説より)ベスト。
e.p.9 五十嵐海の突出がある。
ジェームズガンの語りと同じ、ファンタスティック・フォーより、
NewPANSTのゴームズ回、ギャラクタスも入っており良い。
元ネタ置いてきぼりで古臭いアニメもやるが。
スクールカースト弄り、童貞弄りといった封印されたお笑いを置き去りにした。
ボーイズ変身回のエロスもそこまで露悪的に描いていない。
悪いサブカルにはなっていない。
ルパン三世2期の三桁話数における「遣る事ない」から「面白く創り出す」印象。
サブカルあるある印象が無い。GARTERBELTのゲイ弄りも上等に扱う。
下品だがキモさは無い。ジョン・ウォーターズ作品と同じ。
悪趣味だが。ピンクフラミンゴ、ヘアスプレーなど、下品だが上品さも漂う。
フードコートで、また明日。

93点 傑作
女子高生でぼのぼの(森の哲学)をやる。フードコートに文藝性と社会性を見出し、ねこミームもぼざろもソシャゲも等価的に配置され無意味は意味となり、寧ろ無名性を照らし返す。会話劇とは深掘りと横滑りと認知療法と甘味料である。6話Cパートのディスプレイの謎アフロ伯父絵画は本作の刹那性を強調する
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。大好き。いい意味でコンセプチュアル。青山吉能も良い。あほキャラとトンチキキャラが好き。男性も女性も。
ぷにるはかわいいスライム 第2期

総評 91点 夏の闇ベスト
様々な人の「可愛い」の原典探求で回帰と分裂でピュグマリオンがスライム生命体として無性と有性とで揺さぶられる。その生成する瞬間の悍ましさを見せつけつつ、玩具のガジェット性を定位し認知するコタローは現代性と自らの無限性をも認める嘗てない児童像。コペルニクス的シミュラークルの現代的展開の極致を日曜夕方にやる恐怖w
石岡良治の最強伝説より)
殿堂。
瑠璃の宝石

総評93点 夏ベスト
4,5,7,12話が神。泣く。鉱石が昔日と今を確かめ、空間を拡げ、未来へ照射する。鉱物に由来するフェティッシュは異次元へ。美術が凄まじく、鉱石の造詣が実証から生成まで緻密、鉱山跡に揺らめき差し込む陽光が可能性をも示す。NHKEテレのお手本のような知識の広がりと洗練は世界に彩りを齎し感性を豊かにする
石岡良治の最強伝説より)
ベスト。
物質テクスチャはすごいが身体フェチで“やる気”ブースト)
アニメとは?を考えると本作。身体フェチはあるが一周回ってアニメの価値を考える。何故ボディアピールをするか?科学興味だけではマーケットを拡げられないからであり、アニメーターの意欲付けでもあり視聴者のためでもあり、スタジオのためでもある。
アニメはポルノ要素とくっつくことも、離れることも可能。
ポルノを削ればよいという単純な思想は間違い。
BEST次点】
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-

総評 82点 ベスト次点
ダークファンタジーの定番でフェミニズム文脈的にも重要か。ルナ、女魔王、屍の女勇者、死産の母と女性の多様性と可能性が観える。正義が問い直され、伝統は破壊される。剣から魔術は、男から女への主権移転の意匠でもある。屍と勇者、貴賤、光と闇を、食と生命とで一筋に纏め上げる御前の終焉が素晴らしい
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点に近い、11話の田中宏紀回が突出。
背景エレメントとテクスチャの差がほぼ無い。
この話数が全編続いたら神アニメ。ちゃんとハイファンタジーしている。
赤子が良い。ベルセルクのガッツの息子時代が真面目だったらクレバテスになる。
ガッツは魔法少女といちゃつかず自分の子供と向き合うべき。
勇者はファザコンだが父が死んでいるのもメンバーに父を求めないのも良い。
フロイト的オイディプス、エレクトラコンプレックスをクレバーに躱している。
鳥もい。鬼滅の刃の烏がもっと活躍したらそうなりそう。
サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと

総評88点 ベスト次点
金崎貴臣の絵コンテ、美術、音響がひたすら美しい。
無詠唱魔術、川のせせらぎ、黒龍の凪などの自然、文字と独りの造詣へのこだわりが凄く、会計書類、テロップすら砂上の楼閣の美麗さ。
無数の蝶々個別の魔術式の意匠を、サマポケは見習うべき。
ラブコメ調を数学思考で切断するモニカを基調にコメディを組み立てる方式は良いが本筋が浮きがちなのはモニカの成長譚の不明確さゆえ。
スパダリで回収される最後の死者が夜空に還る魔術奉納と冥府への希望が美しい。
石岡良治の最強伝説より)
ベスト。
OP演出「判官贔屓は否定しない」スパダリものだが面白い
OPはチェンソーマンと同じ。原作との違いを理由に叩く思想は良くない。
メインの王子は好きではない。猫が一番好き。チートもの。
ぼっち造詣で人間的にショボそうに見える。薬屋のひとりごとと同じ構造。
羊文学の一番いい曲のDOLLを当てていない。
気に入った曲はタイアップしない主義か。
アニソン化した後の羊文学を嫌うのはチラムネ叩きと同じで趣味への姿勢が同じ。良くない
CITY THE ANIMATION

総評 88点 ベスト次点
5,10,12話が神。
日常の可能性の掘削や落語に神性を見出し寿ぐ。
細工丁寧で見逃せない奇妙な緊張感はシャフト的意匠の近接。漫画的意匠のアニメ空間拡張性を試す。5話における可塑性とは画面の分割による現実の加工可能性、媒介性による情報の捨象である。
限界性とは人間の認知限界(画面4分割以上の了解可能性の断絶)と、その隠喩としての現実の了解不可能性。
豊饒性とは可塑性と限界性を踏まえつも、狭隘に現実の逸脱性を見出せる可能性。現代のビューティフルドリーマー(うる星)は無数の市民の豊かな並行世界を重畳し日常を限りない可能性へ拓く。
13話においては繰り返す乱雑ミュージカル意匠はディズニー的原典回帰であり現代的応用可能性を試す導線でもある。音楽的喜怒哀楽の切断差が多重楽曲のアレゴリー的アニメを示す。
振られる安達太良を励ます様々な地域、導線、民俗、地理的条件が広がる
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
あらゐけいいちこそ身体フェチ全開である。瑠璃の宝石と変わらない。
あらゐけいいちは佐藤雅彦である。本人の目標であり序盤からピタゴラスイッチ、
正確にはルーブゴールドマシン。5話も同じく同時進行するマシンが統一する。
あらゐけいいちのギャグが面白いのかどうか。
つまらなくともOKの仕組みを作るのが秀逸。
CITYに存在しないもの。ひゃくえむの空間つくりにも言える。
8番出口のような世界、リミナルスペース、ホラーの徹底排除は、あらゐけいいちの良心であり限界でもある。
京都アニメーションのスタジオを象徴するものでもある。
瑠璃の宝石よりメイドラゴンよりCITYのほうが身体フェチだらけ。
その着せ替え人形は恋をする Season 2

総評 88点
夏ベスト次点
虚構が現実を塗り替え、認識を革新する展開が丁寧で感動的。2期は文化祭による閉鎖空間での職人の居場所獲得、社会人コスによる時間軸の拡張が希望を照らし、恋する人形に終始することで未来を展延する。
告白と思いきやツーショで逃げ切るスパダリ感が凄い
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
ぼっちざろっくの魂を感じる。クレイアニメーション的、面白表現、EDが良い。
出禁のモグラ

総評85点 ベスト次点
ビリーアイリッシュを呟き血を流すモグラは良い日常の終りであり、前作とは対照的に本作の現実世界の地獄は閉鎖的村社会の惨さ、陰湿さとして良く表現される。暖かい村落共同体や擬似共同体への回帰を説く人は見るべき。死者と虚構を幼児愛と復讐に振り向けつつも絵柄を活かしたギャグテイスト、特に遷移する死臭のシンボルの塩梅が上手い
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
いわゆる因習村ものに真摯に取り組む。
鬼灯の冷徹より本作の方が好ましい。この抽斗は面白い、漫画も揃えた。
メインカップル誕生しているがヒロインの村の奇習と因習を絶妙なバランスで扱う。
Dr.STONE SCIENCE FUTURE 2期

総評87点 ベスト次点
科学とは未来へ地道に楔を打ち込み続ける事。21,22話が神。
15話も良く、パナマの囮船の見送り、南米上陸ともに惜しげもなく魔改造される船舶からバイク6機、ギリギリの工程を楽しむネジの飛び具合、スタンリー追撃を躱しきる周到な罠、余韻を残すモールス信号、全てが緊張感高く驚異的
準WORST】
陰陽廻天 Re:バース

72点 準ワースト
ループ+多次元世界+記憶保持の集合+カタストロフ+カオス表象。環世界の移動可能性としてのヤンキーとエリートのホモソがファムファタルを打ち破る構造。要素毎の踏込浅さが右手ストレートに終始してしまうのが惜しい。ヤンキーに合わせて偏差値30くらい下がった脚本と台詞が対象年齢の混乱を生み出す。絵コンテ品質、CG芸術は基本的に高いレベルで、ファンネルまで出てくるw月宮が可愛くなったり悪女になったり忙しい
石岡良治の最強伝説より)
神椿市建設中。との対比で重要。いづれもオリジナルアニメでデスゲームで神椿市建設中より面白い。
神椿市建設中。

総評 78.8点 準ワースト
抽象と具体の往復の接続性は難しい。シンボリズムに頼りがちな芸術映画。リアルライブのムービーをアニメーションで流すのが画期的か。悲壮で説明不足気味な脚本と演出の緩急が合わない。画面を埋め尽くす絶望と主旨のクリフハンガー的意匠がズレる。すべて均質な色彩と躍動感のカタストロフ表象は寧ろ現代的。OP,2話は最高。
関係ないが個人的にデザインと世界観が大好きで、自宅に神椿市建設している(ガチャガチャに2万円くらいつぎ込んでいる)↓↓近景

神椿市建設中。)10話について。
仮想と現実と多次元世界に存在する自我の拠所をデカルト的に問い直す。
生命、感情の一回性を主軸にフェノメノンの仮想生命を断ち切り、次元収縮した世界での生命を歌に託す。
多次元世界における情動は希望ではなく絶望こそリアリティを見出す(何故?)が、それは嫌であるため希望を謳うために「一度きりの蒼き日々を」望む、その先が地獄行きのチケットであるとしても。
仮想と現実が融解する現代、それも東京(ライブは横浜だが)を舞台にリアルライブをヴァーチャル映像でこなすVWPは、まさしく現代若者層のリアルであり、輻輳する現実をライブへと収歛させるための装置となる。そこに一回性の体験がある。
しかし一回性は寧ろ自縄自縛でもある。
自縄自縛的価値観は刹那性と情動を高めるが折角の多次元存在という魅力を投擲する構造は勿体無いの一言。
柿本広大監督について雑感。菜なれ花なれ、BanGDream!シリーズ等の監督。
本作における柿本広大監督の有限責任、寧ろプロジェクト全体統括担当の責務を考えてる。
VWPの楽曲は個人毎の詩と大きく異なり歌詞が過度に抽象的で言語的、それがアニメに直截的に表現された結果(特に10、11,12話)と考える。
VWPの楽曲幾つか聴き込むと本気でそう思う、つまりPVを作るのが良い。
一時期、柿本広大=押井守論(あんぱんにおける餡子と皮のバランスが異様に偏り、原作者側や製作者側との調整で表現力が抽出、蒸留される)を唱えたが、
MyGO!!!!!やAveMujica、あるいは菜なれ花なれなどと対比することで、
原作コンテンツの訴求力や制約が大きい要素なのではないか。
石岡良治の最強伝説より)
ワースト。
コンセプトに期待高かったうえ先行劇場版も観ただけに。
「カミエラビ」に似ている、フルCG.リッチではないが可能な限りCGで空間を創る。
システム全体が危機に瀕しており過酷な死を繰り返す。
CGアニメに冷淡なオタク、期待していたオタクを残念がらせた。
映画の最初のバトルは悪くない。
マギアレコードを観て作ったダーク魔法少女感が強い。
メインメンバーたちの役割が似ているのがダメ。
少なくとも花譜は残り全員裏切るくらいの展開が欲しい。
世界が惨く死ぬのは予想通り。メンバー同士バトルロワイアルはコテコテだがそういうデスゲーム要素を入れて盛り上げるべきだった。2,3の勢力に分かれるなど。
神椿市建設中。を弄れない構造的要因も痛い。名前を変えるなどアナザーシティを出すべきだった。「F」における人工都市ギミックなどをやっても良かった。
神椿市建設中。の設定を動かせないのがひたすら痛い。
東京論にもならない。シナリオが小さく成りがち。
池袋対渋谷でも良い。ヒプマイでも良い。
ばっどがーる

総評 56点 準ワースト
虐め合いからウェットな関係に至る、テンプレ的百合関係から、ギャグで如何に距離を取るかのきらら的実験(敗走)としてアニメ史に名前を刻むだろう。本作とわたなれを足して2でぶっ飛ばすとテンポが良い感じの緊張感が出るかもしれない。糞寒いギャグを肉感フェチで贖う作業系アニメの王者。動物モブの雑な可愛さ、特に猪が良い。
石岡良治の最強伝説より)
作者が自虐していたが序盤はたしかに模索、きらら系アベレージ作か。
アホアホな子がコミュニティを維持しようと奔走するのは良い。
見続けるとクスリとするくらいには面白い。きらら系のミニマリズム。
きららと百合姫を購読するべきだが一日が48時間無いためアニメをベースに語らざるを得ない。石岡良治は時間があればきららと百合姫信者になっている可能性がある。
WORST】
怪獣8号 第2期

総評 76点 ジャンプ級ワースト
中高年爺意識のしょうも無さ。主人公が居ない方が面白い。素晴らしい絵コンテと音楽センスに脚本とキャラデザが追い付かない。カフカの成長の遅さと9号の脅威にある圧倒的差異がどうしようもなさを加速。OP,EDは完璧作品代表作 今後アニメの見方が変わる(悪い予感)
石岡良治の最強伝説より)
悪口になるのでワースト入れていないが、本当はワーストクラス。パッケージングは世界最高クラス。内容は本当に嫌い。
Turkey!

総評 76点 2025夏意欲作ワースト
日常の終焉は超常現象と歴史では塗り替える試みは正しいが。友達主義を相克する最期の市ノ瀬加那の演技は良い。
世代相剋をボウリングとボーリングで纏める主題、散らかる脚本と文藝、散漫な演出意図で迷走した印象。BAKKEN RECORDは情動管理を音楽に便り過ぎ。千曲市は美しい。
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
評価変動の激しさ。
次点とワーストを反復する。面白絵柄が沢山あった。
シナリオライター主導で動かす場合にありがちで前橋ウィッチーズの1話と同じ構造。物体を基に転がしたりキャラを転がす構造ではない。
蜘蛛の糸を昇る演出はばかっぽい。このビジュアルのトンチキさ、ビジュアル映えを想定しないシナリオライターが書きがち。アニメとの相性が悪いが。
女性ライターが創るオリジナルアニメーションは、ビジュアルとのマッチングを学んでしまった(仕上がった)岡田麿里の初期の、ある意味の良い雰囲気がある。
全員ぶっ殺されるのか期待したが。
最終話のギミックは少し意外。神椿市建設中が学ぶべき構図。
ブスに花束を。

総評65点 ワースト
ルッキズムと精神、事物の美しさの問題系であり呪術廻戦の虎杖と小沢問題。
重層性のある悪人が善性人間カップルを包摂する世界線は優しすぎる。
鉄夫と鶯谷悪女の「ここさけ」的サブカプ成就が重要。
好きの感情表現は王道的だが謎の高揚感の無さが寧ろリアリティか?
鶯谷が爆発する無敵超人ザンボット3的転回があっても良かった。
ギャグにもアニメ的テンポが欲しい。SILVERLINKは後輩育成しっかりすべき
その他ジャンル毎】
・日常系
雨と君と

総評 80.4点 ベスト次点候補
美しい。台詞より饒舌な眼、水、雨粒、湿るノート、手紙、全てが君を照らし返す。雨は天と地を繋ぎ、日常と虚構をも繋ぐ。
特に1,2,12話が良い。優しさを感じる藤ときいの鬩ぎあいは年長世代で対照化され、ぶれる写真とともに地続きの日常への断絶を示す。君のデザインは良いが人間的過ぎて視聴者(中年叔父)の比喩にも見える。OP,EDは秀逸
石岡良治の最強伝説より)
実はセクシー要素、普段着要素で青年誌化をはかる、前世紀なら女性漫画。GoHANDSの猫ものと同じ。妹は知っている、など。
インフルエンサーだが下着姿で兄貴に見られて同様する。シャワーシーンなど多い。本質は女性漫画家の女性漫画。20世紀ならYOUGN YOU,Feel youngなどの想定。
日本の漫画業界は女性読者メインの少女漫画、ヤングレディースのジャンルを衰退させてしまった。
メダリストがアフタヌーンである構造と同じである、テレプシコーラと同じジャンルにも関わらず。その意味ではLalaが2025秋に頑張りがあるのは期待したい
ぐらんぶる Season 2

総評 75点
高松信司のギャグ描写とテンポが良く、大地丙太郎感すらある。栞の回での戦慄感が良い。一方で後半の脚本的、コンテの散漫さとキャラデザの崩壊が厳しいか。ウザがらみケバ子サークル界隈はフェミニスト配慮も感じる。ネタの天丼の可能性の拡大は終始良いセンス
ゲーセン少女と異文化交流

総評65点 準ワースト候補
源氏物語を幼女ロシデレでやる。幼女とは異人であり巫女であり性的搾取に陥りやすい罠。中学生女子に違和感なく混じる大学生の意匠がヤバ過ぎるが、リリーのアリス意匠のアイキャッチで合法化されえる。漢気コアラでは中和されず。父の介入を予期する。
ゲーム主題でゲーム動作と画面が30年前の意匠で中高年向けだが若年層への遺産引き継感も。ギザ歯加賀花林の弟子育成やゲーム画面含めしっかり描くと良かったが。
英語発音ガチで見所である
石岡良治の最強伝説より)
90sゲーセンかな_?と誤認しかかった。ジャレコのセガサターン盤が完成だったSTGのゲーム天国で千葉茂が参加している。本作は90年代のゲーム天国の雰囲気。令和で良かったのか?小学生少女コミュニティの関係性は良いが。
よふかしのうた Season2

(1期総評) 完璧な序盤だったが。
二次性徴前の少年と処女吸血鬼が夜更かしを通して世界の裏の顔を拡げつつ恋愛関係に落ち着く予感通りに。遅い。
夜の描写が非常に魅力的、居住地の黒い黄金、公園の蒼紫、ビル群の黒深淵、最期の飛行の彼岸感が凄まじい。
遊びとは、メッセージの解釈の仕方を巡る相互行為で、隠喩や演技やパラドックスの理解を前提とする極めて高度な知的行為であるゆえに、よあそびの魅力ある描写が殆どなく、飲む、食う、打つ、性欲くらいの想像力を地方都市で撒き散らす。性欲はフロイト理論に忠実だが。線路沿いと住宅街を徘徊するしかない、景色の変化が空以外に無いのは作者の射程距離の限界性を表すか。宇野常寛「ひとりあそびの教科書」読むべき。夜景とネオンに入り混じるクラブリズム意匠が一つのテーマでCreepyNutsとも噛み合うOPが最高
よふかしのうた Season2

総評85.8点 ベスト次点
夜景の変遷、ライデンの絵コンテ、横手美智子のバランスある脚本は素晴らしいが。
高橋留美子的ハーレム世界をモチーフに童貞処女アングラを掬い出す導線が、夜更かしの恋愛による変身であるのは時代錯誤感が否めない。目代を説得するナズナとコウに愛情への倫理的態度が欲しい(フロム理論等)。夜更かしによる異世界への導線は達成の一つか。フリーレンと同じくロリババアでも恋愛可能な世界線であり女性視聴者も射程距離に収め得る構造だがナズナやその他吸血鬼の造詣が適切かは注意が必要。3,4,8話が良く、生物的な純粋性=生殖の死への欲動が契機次第で顕現する可能性を色彩的にも導線的にも示される
石岡良治の最強伝説より)
話題性はそれほどでもないが安定。
→このゾーンが「アニメの現在」にとって鍵と観た(後述)
アニメがミニハリウッドする過程においては本作のような水準の作品が常に大量に投入される状況が望ましい。
日本の漫画に才能が集まる構造が維持される構造が無いとアニメはミニハリウッド化しない。
中国、欧米、韓国、東南アジアなどのプレイヤーの上澄みと、アニメオタクが推奨しないアニメとして逆説的に本作を世界に通用させる要素が必要。
このパフォーマンスが15年くらい続けばアニメはミニハリウッド化する可能性がある。15年はKPOPがある水準においてサブカルチャーを席巻するのに要した時間。
アメリカではやろうとしなかった特殊撮影ものの発展、金田から今敏までの15年。
アフリカの漫画シーン、ナイジェリアのポップミュージックなど凄い突出したレギュレーション、ゲームプレイが成立している状況があるため、その状況と似ている。
準ジャンプ的作品の挑戦は愉しみ。
・魔法少女系
アン・シャーリー2期

総評77点
処女感の喧騒が成熟に従う縮減と溢れる美しさ、力強さは、歴史の重みで贖えない躍動感の喪失であり、葬られたアニメ初期の輝きでもあるか。
王子様症候群のアンは愛情が幼さの檻から抜け出す構図は、想像力の飛躍に基礎する成熟と喪失(江藤淳)でもある。全体的に脚本が緩慢で試練だが、後半のアンの歴史を噛み締める故郷との邂逅、見守る義母、はしゃぐ子供達の美しい情景に泣きそうになる
ウィッチウォッチ2期

総評 80点 ベスト次点
今期のギャグものをほぼ掃討する出来映えで、特に16話の吸血鬼と落ち込み周囲のテンポが秀逸。吸血鬼の傘泥棒探索の破壊的&寒いギャグのバランスも秀逸。
博史池畠の采配の妙に本気で感心する。
20話も厳しい予算でのエコンテの緩急の付け方は後世に残すべき遺産のレベル、特に音夢を抱きとめる前後と綿帽子。「海のトリトン」(富野善幸監督)も参照したい。
脚本的には圭護と音夢サブカップルの脚本における発展可能性は、成熟と喪失(江藤淳)に見出せる。
14話のうろんミラージュ二次創作ネタの楽しさは分かるも機動戦士GQuuuuuux化する危惧がある。きづきあきら「ヨイコノミライ」参照。
石岡良治の最強伝説より)
殿堂。
「ウィッチウォッチ」
博史池畠が好き。真面目な銀魂。サブカプが重要。ビー玉も良い。
2026年に奇面組がリバイバルするが。
ついでに頓珍漢などあるが、意味不明なコメディの現在系がウィッチウォッチ。
江口寿史がやり損ねた何かであり、彼は泥臭い70年代コメディ、マカロニホウレンソウに憧れたがきデカ。洗練された鴨川燕ではない。
凄いよマサルさん、島袋光年は平成ジャンプ。ウィッチウォッチは昭和末期ジャンプコメディの系列。
・女性向け
薫る花は凛と咲く

総評83点 ベスト次点候補 5,7,8話が神
トーマス・ペティグルー「集団間接触の段階モデル」的に差別構造の解消への可能性はお預けされ、弱いとらドラ風味で女性向け。ヤンキー凛太郎がスパダリ的、良い人が多過ぎ。コンテはピカイチで淡いバブルの重畳の美しさが情動の儚さを表象する。優しさのベクトルと多層構造を魅せるCloverworksの世界観が見たい
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
真面目だ、が序盤の「ノイズ」が平和的空間を外から囲い込む。とらドラ1巻の超能力設定で途中から消える設定も観えた。東京リベンジャーズの序盤の香りがする。平和な空間、ほんわか空間は欺瞞だが。二次創作の嫌なポルノはありえるが観たくはない。でも現実にはありえる。舞台が地下鉄新都心線の学習院と都立外山高校が隣り合う場所。ただし都立外山高校は超進学校。メインカップルは好きではないが本作は良い、好き。超珍しい。
ガチアクタ

総評77点 準ワースト候補
卑近な情動への掘り込みよりも、人物造詣の浅さを深掘りした方がギャグの射程距離が伸びる見込みがある。全体的に脚本とともに浅い。
ゴミの説明描写の背後の筆圧もゴミという重層。
人が人を裁きモノを裁く構造をどれだけ深掘するかが問われる。
ゴミ、グラフィティ(落書き)、反獣のデザインが素晴らしく、OPとEDは静脈産業としてのゴミの活用、ゴミの判断基準の根源に善悪を掘り下げる様相。
9話のラクガキが秀逸である意味で死者の弔いにおける芸能的意匠は浪速の原点回帰だった。
落書きの山が寧ろ花火/美術/玩具性へ遷移する可能性は塵芥の転換性を隠喩するかのようである
石岡良治の最強伝説より)
マガジンだが既視感があり、ジャンプSQテイストを感じる。青の祓魔師、終わりのセラフなどの系譜。アニメ化のスタッフの頑張りは凄い。タコピー80%くらい、ダンダダン70%くらいの高いレベルがある。闇ヒロイン、パワー的女性の配置は微妙にハーレム。炎炎の消防士のセクハラもない。非常に良く出来ている。
桃源暗鬼

総評 66.8点 ワースト候補
借景作品(オマージュ連発)の土壌の深みを感じ原典の偉大さを考えてしまう。
ヤンキー、巨乳、太股キャラだけが許される世界線。
悪役転生で寓話の善悪価値観を問い直すなら良いのだが。
強い女子/漣水鶏のような過剰なファリックガール/尽くし系による逆ハーレムにおける女性ファンの獲得可能性を考える。
ネガ巨乳な屏風浦とセットでフェミの射程距離の長短を感じる。
屏風浦がぼっち似見えるが、ある意味で帝乃三姉妹、紫雲寺家の子どもたち系統である
石岡良治の最強伝説より)
いかにもチャンピオンで良い意味でウェルメイド。非常に雑。
シャイ、ヒロアカくらいの雑さ。
WindBreaker、東京リベンジャーズのような構造を鬼滅の刃的に進め、BEASTARSのような逆張りも入れる。桃太郎がひたすら悪いなど。
創りは見え透いているが嫌いではない。
ガチアクタと桃源暗鬼は漫画の出来栄えは天地の差があるが、面白さは変わらない残念さはある。怪獣8号よりもガチアクタと桃源暗鬼は好ましい。
ひみつのアイプリ リング編

2期、84点、夏ベスト次点候補
2025年にアイプリは友情の定義を革新する。推し合いが次世代の友情。
ロック的、アニマル的意匠が構造を戯画化する良いフック。
73話において、アニマルバズリウムチェンジは自己愛を他者認知で相克する構図であり現代的友情の更新たりえる。
コロナ禍を経た現代的環境の最適解か。
チィの克服が直喩するギラギラ一番星が凄まじいがビビの語尾造詣も豊か
My Melody & Kuromi

79点.
父母を喪失した世界でピュグマリオンを偽悪的に推す構図を、お菓子作りと夢の共有による実益で回収する
母より父をピュグマリオン化する意匠、ピュグマリオンに群がる人形の共食い、黴させる人形劇や、雲の王国意匠は斬新
もう70%くらいに纏められたかもしれない 後半は冗長
石岡良治の最強伝説より)
もっとやれると思っていた、無難。
ガルクラと同じでクロミの権利関係が引っかかる。
クロミはアニメーションキャラだがサンリオがそれに報いていない。
バクを弄れない欠点。アイカツ×プリパラでバンナムベースでやると森脇監督の力量が無力化してしまうのと同じ構造。
クロミがただのいい子になりがち。
クロミはアンパンマンのどきんちゃんで、推しに貢ぐタイプ。
マイリトルゴートのような闇を小出しにしてほしかった。残念。
ミルキーサブウェイを褒めるのを眉をひそめる勢力は、本作とのバトルを想定してほしい。ミルキーサブウェイが戦わずして勝っているフィールドは、新作が絶えて久しいたつき監督、ルビィなど、10年代のケムリクサ的なもの。
それらをミルキーサブウェイはもう少し高度な次元でやっている。
ハードランディングせず発展する方向を望む。
帝乃三姉妹は案外、チョロい。

総評 60点 ワースト候補
PAWORKSの社員育成が心配。絵コンテ支離滅裂。。
天才と凡人の差は共感可能性の程度であり汎事徹底の自覚性。
家族と幸せの定義が重要だが食卓を囲むに終始する構造はキャラものへの撤退戦にも観える。
食卓は固着したミソジニー思想の打破としての飲食の解法はダメな共同体を再生産するリスクを孕む。
最後に帝乃三和は負けて家族愛を手に入れることでその強みを魅せる構造でも良いのでは。桜が不憫
石岡良治の最強伝説より)
ショタ男子、女性声優の綾瀬優が欲望の対照であるという構図を拡大。
実質的に百合。結構好き。かぐや様が金持ち感が無い。
恋愛頭脳バトルという素晴らしいフレーズに対して頭脳バトルは展開されないが、三姉妹の属性が良い塩梅に分散されており良い。
※呪術開戦において死滅回遊が頭脳バトルしていないのと同じ構造。。
このクレバーさで恋愛頭脳バトルを観てみたい。
・神話、なろう系、自意識
鬼人幻燈抄2期

総評 72.7点
2期の始まりは良く、嫉妬の顕現鬼は物語の結節。
鬼に棲む願いの群れは幻燈の儚さ。
異種族間差別で異種族個別の願望と発展により相克する構造は良かった。
人は希望をもつゆえに常に罪深い。
美術が素晴らしく、特にたたらも社も霞む山林も、雪柳も漆器の平棗も凄まじい。
音響;MONICAの音響が静謐な画角に畏怖をもたせる。
OPが良く、鬼の悠久を緩やかな憎悪の累積に魅せる。
EDも良く、日常は覆り非日常の繰り返しが絵巻物で流れる。
崩れる画コンテとひたすら戦う演出はアニメ制作のままならなさを反映する。
夕凪、鈴鬼、天女、野茉莉など幾ばくかのキャラを活かしきれないもどかしさ、鈴音の放置臭が凄い
青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない

総評80点 ベスト次点候補
Cloverworks複数同時並行制作のワリを喰った不幸な作品。象徴交換の死は犠牲獣の巡回を促し、透明な存在を無敵の人に変貌させる。SNSの匿名悪意の寓意。霧島透子を巡るアイデンティティ危機は輪るピングドラム式の愛の承認と喪失で回収される。成長した主人公と作者が未来と人助けへの諦念を徹底する主義を訴求
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
青春ラノベ「大学生篇」の新基準作か。
けいおん!、物語シリーズなど、きらら系統含め安定彼女、大学生の青春ラノベは、大体失敗しがちだが本作は良い。塾講師で生徒同士がメロつく構図が良い。ブルアカの先生、学マスのプロデューサーなどの可能性が拓く。
タコピーの原罪

77.5点
適当なドラえもんの想像力の射程距離社が問われる。
タコピーとしずかちゃんの意思疎通の乖離の大きさが重要。
そもそもは経済的再分配の失敗が原因であり教育者の意図的見過ごしも原因。
しずかの想像力を豊かにする教育をするべき。
基本的な構造は輪るピングドラムの雑で子供向けの再話は銀河鉄道の夜ではなくドラえもんの消失と神話化で形成される。
異性愛ではなく同性擬似愛情で未来を志向する。
少年誌に掲載される意義、想像力への意思を、しずかちゃん自身が示すべきである。タコピーのハッピー道具は自らの意思で原罪を背負う結末は原作改変気味であり良い。
いじめの追求が半端であり、毒親の造詣が粗雑。特に2話のまりなの雑な怒り描写は本気で腹立たしい。
演出的には5話が最高で、膨らむ疑念と不安に重畳する積乱雲の膨らみが凄い。
函館を飛び出す紺碧の空から実父と娘たちから反目される黒い稲妻の断絶も良い。
最終話で降り積もる雪のタコピーも良い
石岡良治の最強伝説より)
殿堂。
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期

総評 72点
14,15,16,19,24話の絵コンテの独創性が凄い。万華鏡の意匠の発展可能性を観る。
デブ天使が推す歌手の構造は天地創造の感すらある。
ロイド光武は死体のアビスの腸でもある。
デブ化天使がロイドの文字通り手中に。4象限魔法の止めが凄すぎる。
光武とロイド王子の4元素の衝突の構図と色彩が凄い.最後の金の楽譜に乗せる情動が純真さを相克する単純さはあるが極聖光の打ち返しの構造は美しい。
石岡良治の最強伝説より)
1期より「ふつう」に。1期は変なCGエフェクトなどで面白かった。
転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~

総評 67.5点 準ワースト候補
11話が素晴らしい。転生復讐もので主従が逆転するが、ポケモンのデフォルメ鳥獣での戦闘であり、想定以上には犬とサボテン戦は良いがゴリラ戦を思い出すと侘しい。殺陣もギャグもテンポが良くない。ドラマパートはしっかり出来るのでギャグやめるべきでは、、転生した中華ポケモンマスター児童向けとして中華マーケットデザインは適切なのか考えたい。中華料理は美味しそう
石岡良治の最強伝説より)
動物はかわいいが中国の残忍さクライテリアを「ふむふむ」と眺める。
残酷さをギャグにして通用させる観念は負けてる人に追い打ち欠けて殺す観念へのドン引きなど。日本でも90年代のダウンタウンのギャグがただの虐めなど。
コミュニティ、空間、時間により差別的観念が異なる様相。
「不適切にもほどがある」が逃げ切れなかった観念と同じ構造。
・性別への挑戦
ぬきたし THE ANIMATION

総評 78点
裏の帝乃三姉妹。ピー音と鳥のバランスが重要。
兄妹インセストネタを突っ込まず。
LGBTQと無性欲主義を訴求する可能性もあった。
30年の時を経て小谷野敦「モテない男」は不能をオシャレに書き換える期待は薄らぐ。結論が具体性の無いマイノリティとマジョリティ包摂理論で為されるのは残念。FS部隊によるハメドリ大量発生は本能への回帰的様相
石岡良治の最強伝説より)
ベスト次点。
画期的とは思わないが新レギュレーションの兆し。
ヨスガノソラがイベントやっていたが、現在ではヨスガノソラは放送は無理。
なぜ当時は放送できたのか?を考えると本作の配信でやれることが証明された。
SNS男女論バトル、ポルノを掲げる人たちは本質的にポルノは好きではないと思われるが、ぬきたしのような表現を擁護する気がないのは許せない。滅亡するべき。
中高生オナニーアシストコンテンツより、無職転生コンテンツより、本作が良い。
くりぃむレモンとおなじ構造で本作のような作品は伸びて欲しい。ポルノ枠を真面目に考える。
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

総評 61点 ワースト候補
なろう系にして女だけ「花より男子」第一部完。続きは劇場で。
リアル百合、レズ本人より寧ろオタ男性想像力を引き延ばす起爆剤になりえるか。
虐め合いに見出すエモい百合的意匠から引いた距離感の実需と受容者層に寧ろ興味がある。。過剰な言語化が寧ろ次元を縮減する構造は巧い。
人間の複雑性は語るものならず。
デフォルメの多様なパターンが良い。
わたなれ、ガチアクタ、桃源暗鬼を足して3でぶっ飛ばして、ぬーべーに投げ込むと良いバランスの修羅場になるのではないか。
デフォルメ意匠を最大に活かすコメディと劇画の融解で浮遊感を醸す或る意味今期最高のED
石岡良治の最強伝説より)ベスト。
(タイトルの長さ、キャラデザが「Chao!」と同じ)
メインのお姉さんがクズで嫌い。それ以外好き。欲望充足もので一番よい。
視聴脱落】
Summer Pockets2期

14話)60点
シナリオゲームとは棒立ち可憐キャラに寒い台詞を無数に重ねる二次元が生み出す対話的緊張感。
アニメの文脈での無変換移植は視点の揺れとともに没入感を喪失した中で寒い造詣が襲い掛かるキツい空間。
予期される蒼の死の前後まで爛れた緊張感はしんどい。
羽入が求めるべきは無根拠に受容され、連続的に出会う少女達の死でも性愛でも超常現象でもなく自分自身の逃避行の根源であるべきで、何人少女が死のうと羽入は前に進めないのではないか
地獄先生ぬ~べ~

2話)35点
演出;少女革命ウテナの前のくりいむれもんか 郷子の対峙のインパクトまで、、
脚本;玉藻を説明なく出しがち まだ親子幻想が有効な謎
絵コンテ;まあまあ酷い冒頭。全体的に注視すべき場面は絞るべき 天久鷹央なみに前後の連関が薄い。絶対に間に合わないジェットコースター、、
キャラデザ;郷子に頼るGNNS
美術;酷い
音響;効果音すら緊張が、、
ED:Chille beans哀れで然も少しいい
9-nine- Ruler’s Crown

3話迄)60点 怒る、ワースト候補
演出;新見と九条のデート弁当は露骨。
九条の老婆の財布は窃盗の免罪符。終いの記憶窃盗は予定調和
新見の金銭感覚が崩れる。
絵コンテ的には画面分割の応用可能性を考える。
キャラデザはなぜ崩れるのか。なぜ新見は空虚なのか。希亜の活用は
美術的には窓辺に分割する記憶と分裂する九条と画面分割の展開は良い
音響は良い
石岡良治の最強伝説より)
神椿市建設中より面白い。原作組が荒れていたがまあまあでは。
エロゲー時代であればさらに荒れていた可能性がある。9を燃やすなど。
もし今中国でこのタイプの異能系エロゲーイマジネーションが流行していたら、大いに炎上していた可能性がある。本作は中国受けはしていないが。
これはもちろんAveMujicaの中国オタクのガチ荒れを想定。
ゼロ年代のネット掲示板の大荒れと同じ構造。
ネクロノミ子のコズミックホラーショウ

3話迄)50点 破綻
演出的に要するに逃走中とリアリティショーをTO BE HERO X風にやるが、世界観と造詣と必然性が欲しい
脚本はスタジオと参加者の対比は良いがネタが面白くない。
きもいプレイヤーキルはまだしもケイの闖入で救済は頂けない
絵コンテ的に夕日に背を追う邪神は見づらい
キャラデザ的にギルマシーンの造詣はきもくて良い
美術の血しぶきのピンクは考えたい
音響が軽すぎる
石岡良治の最強伝説より)
神椿市建設中。との対比で重要。いづれもオリジナルアニメでデスゲームで神椿市建設中より面白い。
ハイガクラ

1話)40点 発酵前の腐女子枠でダメな最遊記。
演出的に古いゼロサムにしてGファンの面影。
前橋ウィッチーズ監督作、、、(妻いわくぬーべー枠
脚本の説明台詞のコンテが動かない
絵コンテ的にイケメンアップ以外は崩れるドラクエ四コマ。
颱風グラフィックスは中国に丁稚奉公すべき。
キャラデザ的に滇紅のウザさは赤城ユイナ譲りである。牛鬼が酷い
美術的に偽中華の精度は転生宗主が上
音響は良いコロムビア
OP:うろんミラージュかと思った
ED:色づいていく静的絵画は良いので本編に活かすべき
水属性の魔法使い

4話迄)63点、月蝕も凄いが氷の五月雨が襲う悪魔との構図も凄い
ベルセルクの蝕的な凄味を噛み締める回でもある
リョウの造詣が喋り過ぎのメタ認知しすぎてゲーマー解説気分になるのは良くないが、
絵コンテは格段に良い
主人公のDQNぶりは非力さあってのキャラ立ちと理解
まったく最近の探偵ときたら

1話)50点、身も心も老衰した中年男探偵が押しかけJKで再起する
ライデンフィルムは安定的だが脚本と人物造詣が致命的
探偵ならではの深みを撃ち出せないギャグに終始すると厳しそう
ぐらんぶる辺り参照しても良い
石岡良治の最強伝説より)
すべり芸もの、みんなだいすきマキちゃんの平野綾。ゴリラヒロインの花澤香菜より。二人とも結婚と離婚で荒れたが実力派であり頑張って欲しい
・付記
今後
1,個人的な事情。2025.10より部署移動、転勤手続き、海外出張、労使協議会、とリアルワールドでイベント目白押しのため、暫くアニメ部活動が低調になると考えられる。
2025秋アニメについて
個人的には SI-VIS: The Sound of Heroes が気になる。

世界観は神椿市建設中。と被るが、男女混合の音楽ユニットであり、
脚本を担当する丸戸史明は「冴えない彼女の育てかた」「whiteAlbum2」などで知られる実力派、エグイシナリオライターである。ダニエル・デフォー「ロビンソン・クルーソー」や横溝正史『女王蜂』『三つ首塔』『八つ墓村』の他、阿刀田高や北杜夫をベースに描く人物像は非常に奥行きがあり、むやみな強制力のないコンテンツでの飛躍が期待される。
他にも「終末ツーリング」

などあるが終末世界を気楽に楽しむだけのmono的な構造が早くも見えてしまう。
石岡良治の最強伝説より)
自衛官のおじさんが良くない。しょぼいキノの旅感が既にある
SPY×FAMILY Season 3

は既に児童、幼児コンテンツとして定着しつつあるが、
サザエさん路線(既定路線)で行くのか、家族の定義を問い直して物語として締めるのかが気になる。
千歳くんはラムネ瓶のなか

については福井市で不自然な推され方をされており、菜なれ花なれ(高崎)や、
Turkey!(千曲市)などのだれもが悲しむ結末を迎え無いかが気になる。
石岡良治の最強伝説より)
※福井県のチラムネに対して、だんじょる(男女の友情は成立する?いや、しないっ!)の宮崎県の意匠も考える。地方ヘイトはしたく無いが。
隣の県の人と交流するだけで彼らは変わるはず。
富山県や石川県では無理。
なお関東地方でも●●地方の千歳くんは成り立つ。
地方ディスというよりいちコミュニティの覇者のリアリティ。
ワンダンスの1話は内山昂輝の地方タコつぼ集団のイキリへの説教と怒りは良い。
チラムネ世界に行ってぶち壊してほしい。
50代の人間がチラムネにガチキレするのは生産性がない。
ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん

については脚本の綾奈ゆにこ(MyGO!!!!!)のドロップアウト感とともにその外部における実力の発揮具合が気になる。
個人的にファンであるP.A.WORKSの完全新作、
永久のユウグレ

については、
前作「不思議の国でアリスと」「帝乃三姉妹は案外、チョロい」「菜なれ花なれ」
などにおける爆死が影響するかが気になる。
前回謎のクオリティの高さを発揮した、嘆きの亡霊は引退したい

については安心して観られる印象とともに、なろう系やれやれにおける新たなスタンダードが確立されるのかが問われる。
不滅のあなたへ3期

については、1期からを今から追いかける必要があるものの、その描写は気になるところ。1期を数話見る限りは魚豊「チ。地球の運動についてー」を拡大再生産している印象も否めないが、、、
石岡良治の最強伝説より)以下すべて引用
・2025秋アニメは春夏より微妙という声も
秋アニメトピックいくつか
・これは「男性アニメファン」向け作品視点の味方かも?
(>2025秋アニメは春夏より微妙)
・例年の秋アニメよりは狭義の「大作」少なめか
・「チラムネ」(この略称はどうか)が多くの人の情動を刺激?
SNSやNoteで炎上する傾向は良くない。
本作は昔の「ガガガ文庫」である。
Leafのライターで原田雷太などの小説を量産する。
ネットで炎上するタイプの主人公を前面に押し出す傾向の作品群の一つに過ぎない。
・「LaLa」原作ふたつがわりと面白い、特に「転生悪女の黒歴史」
(青山吉能が面白い、青山監督(まちかどマ族(サイレントウィッチ、ある魔女が死ぬまでなどの系譜)
・「ある日、お姫様になってしまった件について」(父王の「おはだけ」より)
・「Let’sPlay」「破産富豪」そして「妹ウザ」米中日ゲーム制作もの
妹ウザのOPの音マットの真似の真似感のやばさを考えたほうが良いが。
米国であえて日本アニメを好むのはインディーゲームユーザー、
ウェブトゥーンユーザー、クランチロールで俺だけがレベルアップな件に
投票しがちな人たちが多い印象。
韓国主導より中国主導のアニメが日本に来やすいが、
アジアアニメーションの波が欧米に押し寄せている印象がある。
チラムネよりこちらに注目すべきである。
・そしてやはり「ツイステ」アニメは埋もれてしまうのか?
80%の東京ラブストーリーの潜在力があるが、
ディズニープラス独占で配信者限定性を感じてしまう
・「野原ひろし 昼飯の流儀」の「バズ」について
大学生では30%ほど認知力がありバズリ過ぎ感がある。部下がうざい。
福本伸行スピンオフが大量発生する性向、情報先行で情報喰いたい勢力が褒める
石岡良治としては嫌い。少し面白いし巧い。
でも同僚もヒロシ自身もどうしようもない。
飯描写は少し面白い
・「ワンダンス」は音楽の使用で頑張っているが「BLUE GIANT」型CGか
勿体無い。ワンダさんのダンスの振れ、モーションキャプチャーが出来ていない。
部長のおんちゃん先輩推し。人間は成長する説があるが、おんちゃん部長は、
空間管理能力の高さなど圧倒される。テニスの王子様における手塚部長に勝てない
印象の強さと相似形である
・「グノーシア」
わりと期待。本当はスカスカのイラストでやっても良い。終盤のグランドフィナーレをしっかり見極めたい。胸糞悪くないイカゲーム感を予期する。資本主義的勝敗が無くなる思想。グノーシア共産主義を唱える人間もいるが。イカゲームが胸糞悪いのは資本主義が終わらないから。本作はある意味ユートピア文学。Cygameが作れたかもしれない。スマホゲーム業界が終わっている状況においては。
・「元祖!バンドリちゃん」
EDだけ好き。Mygo 、AveMujica含め、燈はいじりにくいのか。モーティスなども安くいじってほしい。やれることは多い。
・「ウマ娘シンデレラグレイ 第2期
ファン目線。基本的にクオリティは高い。原作も好き。
・「暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが」
スタッフは豪華
・「青のオーケストラ 第2期」
赤い髪の明日香は良い
・「わたしを喰べたい、ひとでなし」
メインヒロインの女王様キャラがうざい。クラスメートのヤンキーの方が良い。
・「プリンセッションオーケストラ」
ちゃんとしているがゴージャスでウェルメイドな感じが観えてしまう。
・「ポーション」
フラッシュアニメ感が良い
・「最後に一つだけお願い」
冒頭で殴り倒して終わる、出オチ感、正しい奴が鉄拳で殴りまくる展開。人気があるも好ましくない。
・「無限ガチャ」
どうかな
・「太陽よりも眩しい星」
良いがカップルは初老的観点から観てしまう。爺さん的ポジションを自覚する
・「忍者と極道」
クオリティは高くないが野原ひろしの昼飯の流儀に近い。原作力が大きい。真面目に作った忍者スレイヤー。
・「キングオブプリズム」
沢山系列があるため終えていない。BlueRay買ったのに試写会に行けていない。
・「パペットスンスン」
米国ではスンスンがエスニックな意味でマイノリティを擁護する印象。マイノリティカップルとして生活する。ぐりとぐら、がまくんとかえる君など。好ましいが。
アニメ映画いくつか
・「チェンソーマン レゼ篇」わりと良いが暗転多用には疑問。漫画的。
各界のコマ割りや引きがズタズタになりがち。
・「ひゃくえむ」学校入り口の謎スペースなど「任意の空間」の魅力が出る。
カット割り、フレーミングを徹底して作り込んではいないが、
そのカメラワークの隙が、生の隙間的空間の魅力を映し出す。
通りを歩く感覚なども良い。ロケーションの映えさせ方が従来と異なるレベル。
・「轍を越えてゆけ」(インディー系としてはシナリオ志向もあった)
新宿でしか上映しない、全部で1000人ほどの視聴者か。
ラウンドロ、塚原、安田現象などのインディー系作家における
自分のフェチを突き詰めつつシナリオをおざなりにしがちな勢力とは異なり、
批評的には、少女終末旅行が好きな人たちが作りそうな脚本であり、
話を面白くする志向が大きい(メイクアガールより面白い、)
・「アイカツ!×プリパラ THE MOVIE ―出会いのキセキー」
他の「出会い」も観たかった(アイカツ初期楽曲や、いちご&ウサチャEtc)
動物の扱いは面白い。シナリオ方面はアイカツ、CGはタツノコプロ。
男性は石岡良治のみでしたw
2010年代に実際にゲームプレイした視聴者が来ている印象。
・アニメとは何か。
瑠璃の宝石、CITYといった身体フェチが重要。
映画論におけるポルノとホラーとロマンスを、ボディジャンルで概括する批評がある。アニメはこれを偽装すると瑠璃の宝石になる。
そうしないオプションもある。
無職転生、逃げ上手の若君、おにまいなどは苦手だが、好き嫌いで考える次元や苦手得意の次元ではなく、共通要素、クラスター要素を抽出する作業が重要。
きらら系統と百合系統は勢力が異なる。
今後はアニメとは何か?を考えていきたい。
準ハリウッドのチャンスを見出しつつも潰しそうな2020年代後半フェイズ。
今文部科学省が文系を潰して理系に統廃合する動きがあるが、当の理系はノーベル賞を取れていない。学部統合によるデータサイエンス学部は違う。※青春ブタ野郎のデータサイエンス学部は驚き。。。音ゲーマーなど、完璧な演奏に気付いた瞬間に間違え捲るのと同じ構造。意図せず良作を量産する体制が現行だが、変なてこ入れの瞬間に大きく崩れる予感がある。
アニメ内にも「ジャンル」はあるが
小説、映画、漫画、ゲームなどとの関係で、
各々のメディウムで成立している「ジャンル」をシミュレートする際の
その変換の機能を検討していきたい。
※小説っぽいアニメ、映画っぽいアニメ、漫画っぽいアニメ、ゲームっぽいアニメ、
動画配信っぽいアニメなど。なお映画っぽいアニメは良くない
例えばポルノ、ホラー、メロドラマなど「ボディジャンル」の偽装。
瑠璃の宝石が何故ボディアピールをするか?科学興味だけではマーケットを拡げられないからであり、アニメーターの意欲付けでもあり視聴者のためでもあり、スタジオのためでもある。
アニメはポルノ要素とくっつくことも、離れることも可能。
ポルノを削ればよいという単純な思想は間違い。
→
モードないしモダリティとしてのアニメを考える。
アイドルアニメ、ロボットアニメ、魔法少女アニメは、すべてアニメが生み出したジャンル。
この系譜を考えていきたい。
参考資料
・石岡良治の最強伝説Vol90 2025夏アニメ ニコニコ動画