※ニコニコ動画「石岡良治の最強伝説」を基に筆者の見解を加筆して記事にしたものです
Contents
0, 近況など
ハーレクインの表象の変遷/2024秋アニメのまとめ、あるいはキッズ文化/
2025冬注目アニメ
BanGDream!AveMujica ,RINGING FATE,
もめんたりー・リリィ,薬屋のひとりごと
今月の一冊
1,2024年秋アニメのベスト&ワースト
殿堂 ダンダダン、チ。
ベスト アクロトリップ、SAO GGO2、嘆きの亡霊は引退したい、
ぷにるはかわいいスライム
ワースト アイドルマスターシャイニーカラーズ2nd、
妖怪学校の先生はじめました!
歴史に残る悪女になるぞ
2,2024秋アニメひとことずつ
キッズ枠再定義系】
魔法使いになれなかった女の子の話
メカウデ
カミエラビ シーズン2完結編
次点作】
アオのハコ
合コンに行ったら女がいなかった話
株式会社マジルミエ
さようなら竜生、こんにちは人生
シャングリラ・フロンティア2nd season
星降る王国のニナ
魔王2099
ラブライブ!スーパースター!!3期
Tokyo OverRide
好きなアニメ】(石岡良治の)
きのこいぬ、やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中、
齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定Season2
安定ホビージャンル】
オーイ!とんぼ第2期、MFゴースト2nd season、ネガポジアングラー
リブートジャンル】
ドラゴンボールDAIMA、BLEACH 千年血戦扁ー相克譚、
らんま1/2、るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー京都動乱
もはや老舗ジャンル】
青の祓魔師 雪ノ果編、
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうかV 豊饒の女神編、
Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season、夏目友人帳
その他】
青のミブロ、甘神さんちの縁結び、ありふれた職業で世界最強 Season3、
神之塔 ーTower of Godー工房戦、鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd season、
機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム、君は冥土様。、結婚するって、本当ですか、
最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える、精霊幻想記2、
妻、小学生になる、転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期、
凍牌~裏レート麻雀闘牌録、殿と犬、トリリオンゲーム、
ねこに転生したおじさん、パーティから追放されたその治癒師、実は最強につき、
ひとりぼっちの異世界攻略、百姓貴族 2nd season、
ブルーロック Vs. U-20 JAPAN、魔王様、リトライ!R、
来世は他人がいい、放課後少年花子くん、ハミダシクリエイティブ
3,2025年冬アニメ期待作
機動戦士ガンダムGquuuuux、
花は咲く、修羅の如く、
全修。、
黒岩メダカに私の可愛いが通じない、
メダリスト、
SAKAMOTODAYS、
想星のアクエリオン、
魔神創造伝ワタル
4,「キッズ枠」の再定義とは
RINGING FATE
もめんたりー・リリィ
アクロトリップ
初音ミク プロジェクトセカイ 壊れたミク
韓国のCGアニメ;ティニピン
BanGDream!AveMujica
0, 近況など
現況一言。
ネットミーム 批評Vs考察について。批評=批判と勘違いされる風潮がある。
神山健司 映画「ローハンの戦い」について。

細田守の「果てしなきスカーレット」が逆説的に得をする構図になった。
宮崎駿は海外市場においてフェミニズムである説がある。いわゆるアニメ3倍化現象=過大評価である。
フランスにおいてカラミティジェーンなどは実質チンピラであるが、アニメでやけに美しく描かれ、かつ絶賛された経緯あり。
女性の描き方は昨今センシティブであり、女性性を強調せず、母性にも父性にもロマンスにも接近させない、という構図は難しい。
リアルにカラミティジェーンを描いた方がよかった。
異世界スーサイドスクワッド

において、ハーレー・クインは可愛く描かれているが、敢えて可愛く描く必要性は無い。
今回の2024秋アニメまとめ:キッズ枠の再定義を始める頃合いか。
大人プリキュア

が無理やりSDGsを気にしているなど、興味の無い分野を敢えて描くのは却って失礼である。無意識的な接近が好ましい。
2025年冬アニメについて。
例年4月と9月に大作が揃いがちな傾向があるが、
冬と夏こそ色々観ようと主張したい。
これは2クールものを主流としていた時代の名残である。
高校生、大学生向け作品は軽視されがちの傾向にある。
例えば「涼宮ハルヒの憂鬱 Season2」(Endless eight)など、延々と同じループで夏休みが終わる衝撃など。
2024年12月に20年代前半のまとめを行い述べたように、「ジャンプ」その他少年誌原作系だけが強い状況との差異を観ていきたい。
例えば2024秋はダンダダン、チ。、ブルーロックで7-8割の視聴者を占めている傾向があると思われる。
現状の期待作イチオシは「AveMujica」

(睦などなどに注目)。
先行上映会終了後におけるどよめきなど。2020年代ガールズバンドアニメのくだりで指摘したように、
BanGDreamの文脈の把握は全く不要で、いきなりMyGO!!!!!に入ってよい。

※画像:BanGDream! It’s MyGO!!!!! 公式HPより
MyGO!!!!!、AveMujicaで、BanGDreamのシリーズのRebootを掛けている状況である。
BanGDreamの初代から3期にかけてはお気楽系、女性がガンダムのコスプレで飛ぶような雰囲気だった。
MyGO!!!!!における高松燈のコミュ障でポエトリーリーディングの叫びが新しい。
AveMujicaにおける睦の河童造形も良いが、MyGO!!!!!が既に「癒し枠」化している恐ろしさがある。
これらが既に中国のBilibiliで大受けしているのは良い状況といえる。かつてはダンス、クラブ系での日本の存在感は希薄だった。しかし日本にはV系での存在感がある。
もうひとつは「RINGING FATE」。

要するに蜘蛛の糸をしっかり掴めるのか、という話である。
時光代理人のチーム作品であり、中国アニメのトップクリエイターである。善行というが全員悪なのではないか疑惑がある。
主人公のお尻の透明造形はフィギュア化すると良い。中国の立体造形は、プラグマティズムも含め既に日本を超えた技術がある。
日本人は実利主義で世界的に存在感が希薄化、地位低落の状況である。
「もめんたりー・リリィ」

本作は新しいのか古いのかを考えたい。
要するに「東京バビロン」のリベンジであると考えている。GoHandsは長らく女性向けメンズコンテンツで売り出してきた(Kシリーズなど)
東京バビロンはこけた。そのため美少女に走った印象がある。美少女の造形はコテコテ、効果音や台詞も旧来のコンテンツを盛り込みすぎ。
薬屋のひとりごと

について。
コミカライズが2種類あったのは良かった。ある意味掛けた保険が当たった。
今月の一冊:

石井桃子/いぬいとみこ/鈴木晋一/瀬田貞二/松居直/渡辺茂男
「子どもと文学 増補新版」中公文庫
2024年9月にまさかの再販。最近は浅田彰「構造と力」などリバイバルのラッシュである。
モーリス:キャラクター論(小説の構造)として、ラウンドキャラクター、フラットキャラクターなどの原典となる。「失敗の本質」新盤も出ている。
学術文庫は市況で2-3千円のところ、中公文庫では1000円代から購入できるのが強みである。
例えば2025.01現在、魔法少女まどか☆マギカの再放送をYoutubeでUploadされている。映画公開の遅れが原因にあると推測されるが、
本作は公開当時2011年、童話文学愛好の老人勢から、悪徳で夢も希望もない魔法少女ものとして大きく批判を受けた。
あるいはダンダダンにおけるエロやグロを許せない勢力など。
「子どもと文学 増補新版」は「戦後児童文学」の思想的(かつイデオロギー的)支柱のマニフェスト本である。
「帝国ジャパン」期の小川未明や浜田公介などの童話をボコる。いわゆる「童心」批判、だが宮沢賢治は激賞(自己犠牲の美しさに生きた人間の代表格)。
「ジブリ的なもの」はこの路線の延長(のフリをしながら別物か)。「フランダースの犬」で最終的に犬とネロが死ぬのが許せないなど。
→高畑勲は本当の死を描く為に「火垂るの墓」を描いた。
現代ファンタジーは「ポストハリー・ポッター」&現代YAの世界。例えば「なろう系」は全て学園ものに流れる傾向がある。
しかし今なお「子どもと文学」的な理念は一定程度「利いている」。
その他。
大島弓子研究について。

野イバラ荘園など、与謝野晶子の詩を引用するなど、インセスとタブーに切り込むハイコンテクストであるが、
翻訳困難であることによりグローバル、中長期的に埋もれる可能性が高い。ただしグローバルに受けているアニメより、このような「人形浄瑠璃」的な作品の方が価値が高いと感じる。
1,2024年秋アニメのベスト&ワースト
※石岡良治の好き嫌いに判断基準が大きく影響している。
殿堂】
「ダンダダン」

(評価がメンドイ。原作は石岡良治としては苦手だが、アニメのパワープレイが魅力。ターボババアがドライヤーをターボしているEDなど)
筆者追記)人体模型のドタバタに纏わる前半と、ジジ実家温泉街でのドラマ/会話劇の後半、混浴バトルでの作劇含めバランスが秀逸で20分が本当に瞬間的。人体模型再会のドラマセンス、移動時間の会話劇のアニマが細かいが素晴らしく臨場感とギャグに溢れる
「チ。―地球の運動について」

(同上。評価がメンドイ。インテリ好みである。ヨーロッパ思想、知識の抑圧に敏感なXの学者系は本作をべた褒め傾向。視聴者のマウント傾向に注意)
筆者追記)詳細はこちら
ベスト】
「アクロトリップ」

マイナーだがイチオシ。水瀬いのりを伊藤美来が推す構図。キャラクターが全員可愛い。魔法少女ものを見るなら、「魔法少女にあこがれて」、「マジルミエ」より本作である。 「ちゃお」は「ハニーレモンソーダ」(新しい「君に届け」)により、「なかよし」を超えている。
筆者追記)要するにダメなセーラームーンとタキシード仮面を見つめるに飽き足らず推し活する現代少女の話と見えた。もはや正義と悪は、日常生活を細やかに彩る嫌がらせ程度のもの(杏仁豆腐の湯豆腐化、花火大会の商品盗難等)であり、あくまで推しの活躍の場所の為の玩具的行為に過ぎない。
敷衍すると推しの活躍には如何なる倫理観も不要な危険思想となるが、ある意味現代的.これが「りぼん」で連載されている意義は考えておきたいところ.でもあくまで企業/黒幕が提供する範囲での正義と悪の執行に過ぎない
「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン2」

バトルの設計がわりと凄い。サバイバルFPSの比喩が上手い。PUBGの比喩も上手い。シャングリラ・フロンティアと比較した場合、いづれも日笠陽子がゲスい悪役である。ただしヒロインはプラモ系のピンク色がダサい。(ガンダムSEEDなど)
筆者追記)全体的に戦略より戦術で局地戦、特攻が多め。
フラグ解消のようにバシバシ倒れてくので緊張感薄。
ピトフーイ=神崎エルザのキャラデザも歌手とは思えない思考、言語的浅さが見えて興醒め。 死にリアリティを求める思考とリアル姿が一致できず、苦しい.ラスト近辺のオタ向け百合描写も男性目線で少し気持ち悪い、、
この角川的な百合の雰囲気は蛇足感と変なセクシャリティがあってきもい
「嘆きの亡霊は引退したい」

面白い。EDのP丸:初期Vtuber四天王が良い。ファイルーズあいも。
筆者追記)謎の高品質傑作だった。アクション顔負けの演出、絵コンテは勿論、抱腹絶倒の脚本、風評被害で生き延び、性的要素も徹底排除する主人公と謎にセクシャルなサブキャラ、手堅く美麗な美術、何よりOPとEDはメタ演出盛り盛りだった。95点
「ぷにるはかわいいスライム」

原作ファンの石岡良治としては、やはり7話か、2024年の「良い一話」ランク入り。理念化された白ワンピのギャルゲーの系列である。
※中央公論2022.11月号にて、石岡良治は「ぷにるはかわいいスライム」の漫画版を推している。。Webでも内容確認可能
筆者追記)可愛いの異性間の認識違いの対話から離別へ。
最終回に全員で温泉旅行のスキーム、アクロトリップと同じ構造w
全編通して児童向けならではの意味を試すアニメだった。。
ギャラクシーエンジェル、マイメロ(アニメ)を彷彿とさせる怪作.
要するに、無生物に対する推しの感情の発生起源が、セクシャリティの萌芽/第二次性徴と相関するということであって、母性愛や玩具愛、兄弟愛や友愛との明確な区分がここに存在することを、12話かけて示した作品だと思う
ワースト】
「アイドルマスターシャイニーカラーズ2nd season 」

ストレイライトの良さは理解できる。2話以降に失墜した。アニメ化の失敗の本質はキャラクターを平等に出演させることに要因がある。ボイスドラマの方が良かった。
筆者追記)5ユニットのライブやMV撮影に向けて色々起伏を盛り込み描く。驚異的な作画や美術が凄いが、新鮮さや脚色に欠けた脚本が、20人近いキャラデザを余計に曖昧にしている印象.内省的なグループが少しあるも、基本的に開放的で屈託がない分、キャラデザの奥行きが乏しくなりがちで残念。WINGの失敗の実態も推測も良く分からない。アイドル運営ものなら台詞の掛け合いかライブパートを強化した方が良いのでは、、
「妖怪学校の先生はじめました!」

クズ先生が血統でごり押しする、、、女性ヲタ向け差別的思想である。女性作者で女性向けに要因もある。ダンダダンの性差別思想/筋肉賛美も含め、糾弾したい人間は本作を比較した方が良い。
「歴史に残る悪女になるぞ」

お花畑にリアリズム突き付け系のファンタジー。こいつは現実が見えていない、などというファンタジーは、構造的に「おまゆう」になりがち。
2,2024秋アニメひとことずつ
キッズ枠再定義系】(実際は子供番組ではない分野)
「魔法使いになれなかった女の子の話」

途中までベストだったが終盤に小さくまとまってしまったのが残念。
筆者追記)こういう日常行為=アレントのいう「労働」こそ発掘すべき魅力がある=それを引き出すのが魔法だということ。
ユズがマ組に編入する一方、魔法を使う意義と理解を深めることを宣言するクルミが対照的。
ミナミ先生の離脱と誘いに乗らずに学園に残る様子が、まだ見ぬ可能性を自ら探す姿として美しい。もう少し斜に構えるなら、Cパートの続編ムーブに繋げるニュアンスも見える。要するにこれは童話風に魔法使いの価値観を更新するもので、憧れる何か(理解不可能な技術)ではなく、日常を豊かにする手触り(物理現象と脳波)を寿ぐ考えを体現した作品だと感じた。
5話がピークだが、9-12話も秀逸。
「メカウデ」

OP,EDの沢野さんは量産型であり、「俺だけがレベルアップな件」よりも力が抜けていて良い。フリクリ+ソウルイーターのUpdateを狙ったが、RINGING FATEが上位作品になりそうである。「カミエラビ」と合体すればRINGINGFATEに勝てたのではないか。
筆者追記)人間に対する憎悪と期待、過去と未来、兄弟という構図で分かりやすいが、同時にアームズで聖闘士星矢な展開で締めちゃうと少し雑な感じが.アルマとフィストの確執をもっと掘り下げても良かった。
アルマ側の、真相暴露に対する動揺も、フィストの人間に対する期待や陽動反応も半端で、台詞の掛け合いとバトルこテンポに反して内容が空転している感が、、
ラストのお別れは良かった
※「カミエラビ シーズン2完結編」

実は悪くないがS1が原因で埋もれたスロースターター。アンエンド(ポリゴンピクチャーズ出身者)は実力派集団だと思うので頑張ってほしい。
もっと対象年齢を下げ、キッズ枠再定義にすべきだったのではないか。
アトラスのジュブナイルを狙いに行ったFuryuのジュブナイルRPG、という感じである。
その他、「アクロトリップ」、「ぷにるはかわいいスライム」も。
2025冬アニメで言えば、
「魔法少女プリキュアMIRAIDAYS」
「メダリスト」
「戦隊レッド」など。キッズ枠は伸びしろを感じる。
次点作】
「アオのハコ」

雛は正当な負けヒロインであり、非常に可愛い。
筆者追記)千夏先輩を推していく作品風潮があるが、個人的には負けヒロインが板についた雛の方が屈折や葛藤があって好き。そもそも千夏先輩はあまり魅力的に描くつもりが無いように感じる。という意味では雛の揺れる感情シーンはかなり緻密で繊細に演出されているしカットとしても見応えある。あと全体的に作品としてスポーツは適当な花程度の存在と感じるのでバランスが良いものの本質的には中途半端な出来栄え
「合コンに行ったら女がいなかった話」

メインカップル以外の2人が良い。サブカップルのワンコくん、琥珀の2人の作りが石岡良治のツボにハマる。
筆者追記)物語3要素(シネマ、アニマ、ドラマ)いずれも大きく劣る緩急で退屈。演出が無いのは仕方ないので、脚本、特にセリフやネタ仕込みに注力すると良いのでは、、参照はラブライブ!2期あたり。この内容の男装女子や薔薇描写って、ネタなしでどのくらいリアリティと訴求力があるんだろうか、、、、
「株式会社マジルミエ」

声優の配置が良い。ファイルーズあいは従来ならばはパイセン役が想定された。
筆者追記)12話が1番良かった。怪異の脅威感、魔法少女(成人)の跳躍感、何より魔法自体の躍動感が良く描かれていた。最後まで怪異が自然現象の暗示である必然性が不明なのと、ではテクノロジーのハックによる魔法の意味の更新?などモチーフはグダグだ.第二期やるなら、もう少し絵コンテと原画に予算かけて然るべきでは、、不必要で動かない絵コンテ多すぎて、ドラマパートメインシナリオでも無いので見るのが辛い.基本はカナの新人社員としての成長譚として、魔法少女の核を育てる話だと思うが、ならば核について踏み込むべきだし、アクションに振り切るかどちらかアクセルは選り好みするべきでは。
「さようなら竜生、こんにちは人生」

オッサンとそれを慕うカップルものであり、典型的パターンに性癖がないときつい。
「シャングリラ・フロンティア2nd season」

負けヒロインがようやく活躍し始めた。ログホライズンが敗北した系列の話をやり直している。ゲームにしっかり「運営」感がある。ゾンビ100と比較したときに雲泥の差である。
筆者追記)サイガゼロメインの回はかなり見苦しい。
童貞男子中学生の妄想丸出しなキャラデザで強面設定のオンラインゲームありがちなのが拍車をかける。。SFzooとリュカオーン遭遇でメインシナリオがさらに停滞、、
「星降る王国のニナ」

正統派逆ハーレムものでる。梅原裕一郎、内山昂輝の二人がニナにすり寄る。ポリアモリ、2人の子供を産ませても良いと思います。
「魔王2099」

1話のブレードランナーがダサくてビビるが、少し面白い。帽子系ヒロイン=松本零士系けなげ系、スーパーハッカー女が良い。突然秋葉原で学園ものになる展開にビビる。新宿、秋葉原の外国人観光客向けコンテンツか?
「ラブライブ!スーパースター!!3期」

2ndの失敗を大きく挽回し、2020年代バンドアニメの良いところを取り入れ、立体感を打ち出している。1シーズン前の出来栄えで評価されがちであり、負の側面を被った埋もれてしまった可哀想な作品。オタク界隈では虹が咲学園が人気が高いが、ラブライブスーパースター!!を放置しがちである。
筆者追記)かのんの留学への不安をしっかり描きつつそれぞれの進路を仄めかす前半、思い入れの長い2年生と対比されるマルガレーテ、冬毬ら1年の滲む淋しさ、重厚で堅実な卒業式、締め括りの共に歩もうライブ、最後まで完成度の高い作品だった。ラスト前の冬毬の、リボンをせがむ描写が11話分のギャップを打ち返す力強さで凛々しくも愛しい。涙を堪えながら送り出そうと努めるマルガレーテの表情も生々しい。多彩な作画監督補と作画監督、ライブパート監修、まとめる脚本/花田十輝、監督の京極尚彦が高いレベルで統一されてた。
最終回の卒業式の重厚な演出と重みのある答辞や贈る言葉は、AngelBeats!(麻枝准)の最終回と対比されるべき(いい意味で)。
「TokyoOverRide」

筆者特選)Netflix only ,完全自動運転社会で個人の位置と移動情報が管理された中で、タグなし=不法移民の憤懣を、高速運転/バイクで解消する。要するにヤマハとホンダのPR動画。未来社会のイメージが想像力豊かでビジュアルもバッチリ、日本人にないバランスがある.ただあくまでトヨタ自動車が提唱するようなWoven cityの枠を出ないのと、そもそも個人の憤懣がバイク運転で解消される方向性に疑問。さらに不法移民の女主人公がそこに加わる必然性が薄く、もう少し背景の掘下げがあると良いな、、そして肝心のレースシーンはMFゴーストの方が良い
好きなアニメ】(石岡良治の)
「きのこいぬ」

最初は嫌いだった。OPでキャラ名を連呼する志が良い。女性クリエイターが作る澄ました作風。夏目友人帳フォロワー。ちいかわやサンリオではない。アクロトリップのくま怪人も同様。
「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」

作画が悪いが、「歴史に残る悪女」「星降る王国のニナ」と比較し、王族になろうコンテンツとしては本作が好ましい。
「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定Season2」

悠木碧のキャラが東方見聞録/上海アリス幻樂団の香り。弾幕シューティングオタクがコンテンツを創る作風。EDが良い。中国のトップアニメーターはセル画よりも3DCGの方が報われる市場があると思われる。コスプレも水準は高い。中国アニメに期待がかかる
安定ホビージャンル】
「オーイ!とんぼ第2期」

ゴルフものは近年の注目ジャンル。鉄腕バーディ、バーディウイング、プロゴルファー猿など。エロ要素ゼロで若干オッサン向け。今期で言えば空色ユーティリティなど。漫画もよい
「MFゴースト2nd season」

表象はともかくゲームがよさそう。パンツのようなファッションは最低。レース場面は良い。しげの秀一の若年時代のエロい10代女子に対する目線が痛々しい
筆者追記)しげの秀一の死んだ魚の目が、アニメでは鮮やかに活写される不思議。ライブビュー然の疾走感が凄い。対照的に人間描写、特に女性描写がお粗末で蛇足感しかない。ヤンマガだし仕方ない、とはなら、、、たぶん参照枠は#HIGHSPEEDEtoile 滅びゆくマチズモ全開のこのジャンル、女性視点のレーシング観察が今後のジャンル興亡のカギになりそう。
「ネガポジアングラー」

釣りも安定ジャンルである。つり球と比較すると面白い。疲れた人が釣りを通じて癒される、しっかりしたツクリの話。恋愛に逃げないのがよい。東南アジアの幾つかの登場人物の配置なども絶妙である。父親役が頑張るも、父親としてダメなままである描写も良い。
筆者追記)ネガティヴで孤独でも、一人遊び/釣り/事物を通じた世界との向き合いで世界は変わる、広がる。というナラティブとして理解。
躑躅森の弟と常広が被る下りはベタだがいい演出。
いかんせん釣りのダイナミックさ不足や冗長な脚本、寒いギャグに引っ張られた
リブートジャンル】
※とうとう日本アニメIPもリブート本格化、、という感慨を受ける。
且つて米国のDCコミックスなどリブート成功に対して日本のリブート、鉄人28号や鉄腕アトム、石ノ森章太郎など、作家依存性が高く上手くいかなかった。
以下4作品よりもウィングマンの実写の作りの方が良く出来ている。漫画も序盤はジャンプ漫画お手本の出来栄え。
「ドラゴンボールDAIMA」

悟空以外をしっかりリブートさせることに成功している。
「BLEACH 千年血戦扁ー相克譚」

きちんと完結しそうであり安心。
「らんま1/2」

面白いが原作の力が大きい。
「るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー京都動乱」

安定的に品質が高い。
筆者追記)薫って割とクラシックなツンデレキャラであることを発見。剣心が流浪人でミニマリストで反権力というのも確認。であれば話のオチ、薫と落ち着くエンドは、かなり信条に反して物語に合わせ過ぎなのでは?で、90年代後半にミニマリストが受けるのはセカイ系の興隆と表裏一体。 でもそれに満足出来ず決断主義/デスノートなり、日常系/閉じた母性に陥ってたわけで、2020年代的な状況における批評力は全くないわけで、、、、リコリスリコイルの千束が説得力ゼロなのと同じ
もはや老舗ジャンル】
「青の祓魔師 雪ノ果編」

持ち直したか。女性作者だけに女性キャラにたいするエグさ、女性搾取など引くほど突っ込んでくる。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうかV 豊饒の女神編」

制作。中国で人気のコンテンツ。ソードアートオンラインより頻繁に上映されるコンテンツ化している。下品なエロなのに下品に見えないヤスダスズヒトのキャラメイクが上手い。フェミニストが暴走するギリギリで留まっている。EDもストリップダンスである。
筆者所見追記)
70点 5,10〜12話が凄い 愛の女神の葛藤、崇拝と恋がテーマだが、愛と恋の峻別に踏み込まず町娘で仕舞うのはジュブナイル向けハーレム故か。 E・フロム的に言えば愛は情動でなく技術であり、恋と愛の混同を回避する教育が重要
「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season」

実はリブート説。話題にならないが、、、
「夏目友人帳」

実質リブート。
なぜBLEACHがリブートであり、本作はリブートと呼ばれないのか?理由は連載が終わってないからである。
「青のミブロ」

幕末系コンテンツで安定。
筆者追記)辛い。脚本も引き込みが無く、演出や絵コンテも動きが緩慢で、ギャグも滑ってて、キャラデザも映えない。
シャンフロに全てリソース持ってかれているのかな、、と同情するのが唯一想像力を使うところ
「甘神さんちの縁結び」

マイルド僧侶枠。むっつりハーレムもの。
筆者追記)王道マガジンラブコメ、、、
BOYSBE(最近は五等分の花嫁?)*東京大学物語_? EDアニメの作画崩れ以外のトータルの演出、脚本は良かったです、パターン化されたノベルゲー的展開は結構です、とりあえず母親不在の空間におっとり*巨乳、ツンデレ*普通、メスガキ*貧乳を選ぶ男児、みたいな巨大な母性の陥穽空間、、
「ありふれた職業で世界最強 Season3」

コメントなし。
「神之塔 ーTower of Godー工房戦」

安定してしまった。
「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd season」

BLコンテンツであるが女性キャラが可愛い。
「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」

普通。
筆者追記)総評:復讐と赦し、医療と戦闘、親と子、生存と死を、敗者側の視点から描く現代的な「ポケットの中の戦争」。主人公イリヤソラスの母親/音楽家としての完成/倫理観を、ニュータイプを乗り越え得るものとして提示。最終局面まできちんと「鎮魂歌」然とするエラスマス監督の手腕は素直に○。
指摘:
・序盤特に白昼戦の、人物と背景のCG浮き立ちが目立つ。スタッフも気付いてか途中から夜襲劇多めに
・最後のイリヤのモノローグの下りは喋らせ過ぎて興醒め、彼女の子供の件は置き去り
・男性のマチズモが悉くナルシシズムに敗退する一方で母性に閉じない女性性の在り方がカッコ良い
「君は冥土様。」

埋もれがちで可哀想。悪くない。「僕の妻は感情が無い」系統であるが。
「結婚するって、本当ですか」

作風がサンデーの「器用な赤松健」。北野高校→京都大学で知能が高い
「最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える」

ワーストに入れるか迷うコンテンツ。少し面白い。ファッションが良い。
「精霊幻想記2」

普通。
「妻、小学生になる」

良くまとまっていたが、ドラマ化ものか。嫁姑ものの変遷。ただし胸糞要素あり、タコピーのハッピーエンド系。
筆者追記)基本的な構成、キャラデザは(不細工な大人造詣含め)バランス良く好感。ごめん、でもこのモーションの少なさや現実世界感MAXのストーリーをアニメーションでやる意義は全くわからない、、、Tvドラマの二番煎じでアニメ業界の貴重なリソースを使うトレンドはNG
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期」

成り上がり過ぎ。普通のシミュレーションゲームと化している。
「凍牌~裏レート麻雀闘牌録」

負けヒロインがえぐい。ヤクザが牌師の指を切り落とすなど。トリリオンゲームと比較してほしい。
「殿と犬」

ねこに転生したおじさんと比較すると良い。
「トリリオンゲーム」

池上遼一の写実的な絵柄をオミットすればよかった。
「ねこに転生したおじさん」

殿と犬と比較すると良い。
「パーティから追放されたその治癒師、実は最強につき」

タイトルで内容推察可能。
「ひとりぼっちの異世界攻略」

酷い。
「百姓貴族 2nd season」

良く出来ているが漫画の方がよい。
「ブルーロック Vs. U-20 JAPAN」

絵に力を割いてないが、コンテンツの力量で持っている。マガジンは安定した男、女コンテンツがあるが、ジェンダー分けし過ぎ。編集企画主導のデメリット。
「ハイキュー!」になれない。「弱虫ぺだル」よりもへたくそ。
「魔王様、リトライ!R」

コメントなし。
「来世は他人がいい」

女性論客がもっと主題にしてほしい作品。男性も女性もヤクザ。願望充足ポルノ。複雑性が無いが大人向けと思われがち。
ガチのポルノアニメはクオリティが低すぎて粗雑だが、却ってソフトポルノで頑張っているシャフトなどが可能性はある。昔のレディースコミックに掲載されるべき作品である。
筆者追記)基本はアウトローサスペンスなので今回のような脚本構成が映える。
コナンのようなテイストでヤクザものやると面白いのでは?
動きが全然切れないのでもう少しエピソードごとの語りに由来するダイナミズムな絵柄やモーションが欲しい
放課後少年花子くん

非常に綺麗な作画、動画、音響配置で感心。内容は殆ど面白みがない、キャラ萌えものと感じる。ガンガンという巨大な逃避装置の、腐女子向け
「ハミダシクリエイティブ」

ノベルゲー原作スピンオフならもっとぶっ飛んだ脚本や演出で壊しても良いかな。ミルキィホームズ、ギャラクシーエンジェル、幼児向けでマイメロも参照してみては。
内容は無、、
3,2025年冬アニメ期待作
・これからのガンダムは?しかし新しいかどうかは未知数である。

Gquuuuux、ジー、とクアックス(偽物)である。引っ掛けてはいるが、ジーク、アックスではない。
筆者追記)筆者の所見はこちら
・「花は咲く、修羅の如く」

主人公が実は不器用な天才系=ガラスの仮面の方向性か。
・「全修。」

主人公のキャラメイクと終盤次第か。男性の作画オタが嫌っている理由はヒロインが性格が悪く嫌われているから。可愛げのない薬屋のひとりごとの主人公。
男性向け作品であればカオスヘッドの主人公など。オタクカルチャーの中心層が嫌う造詣であるが、ジェンダー逆転したら同床異夢であることは注意。
多数派工作に乗っかり勝ちな勢力は良くないので、注意すべき。宇野常寛の主張する、遅いインターネット文脈と同じ
・「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」

のダンスが当て擦られる状況について。
・「メダリスト」

作者が女性であることが良い方向に働いている。
・「SAKAMOTODAYS」

一流スタッフではないことで叩かれ、可哀想である。
・マスメディアと炎上の問題について。マスメディアの多数派、勝ち組に乗ってればOKな風潮は良くない。
・いつもの安定アニメに出来事性はあるのか?
「想星のアクエリオン」

叩かれ過ぎだが、頑張っている。
「魔神創造伝ワタル」

キャラクター造詣がオタク向けでないためヒットしそうにないが、頑張っている。
※アニメオタクとは、ヤクザである。部族である。強いヤツに従う。流行りの絵柄に乗っかるなど。流行に乗っかるファッションオタを馬鹿にするが、同床異夢である。例えば金枝篇の王殺し。時代ごとに大人気の絵柄があるが、はやりすたりに対する距離感がえぐすぎる。
90年代の後藤圭二は、当時は斬新であるも現在は古びている。ストリートファッションと同じで歴史的蓄積が無い。
宮崎駿、押井守、今敏などはモードファッションと見做される(蓄積のある系統)。
リブートアニメが上手くいかない理由の一つに、モード系ファッション/絵柄を起用しないポイントがあると観ている。その意味合いでは2024年のらんま1/2のEDなどは上手い。
4,「キッズ枠」の再定義とは
こちらは、例えば埋もれる可能性も大きい。
アニメスタジオのサテライトは、埋もれがちだが、頑張っている。
「想星のアクエリオンMyth of Emotions」あたりにもみえる感触で、特にOPが良い。
「RINGING FATE]

「立体化」のヴィジョンがはやくも見えている。
ティーンズメディアとしてのアニメは、ポルノと暴力に走ると、絵柄で力推しすれば通じてしまいがちである。
アニメのティーンズメディアとしての性質は維持されるが、
「性と暴力」の扱いによっては、いっそ「拡大キッズ枠」の再定義の方が可能性があるかもしれない。
「もめんたりー・リリィ」

第2話ではないが、PeachPit、Y2Kオタク向けデザインを彷彿とさせるつくり。
アニメスタジオのGohandsは一度キッズ枠に挑戦してみてほしい。ポルノという手法ではなく、「しゅごキャラ」のようなキッズ向け方向性の作品を打ち出してみてほしい。GoHandsには出来ると考えている。
日本のアニメ業界は構造的にキッズ枠への投資をおろそかにしがちであ、大きな弱点である。
リ・ハオリンなどに代表される中国アニメ「四季折々」「時光代理人」ときて、「RINGINGFATE」に移行するのは、本当に中国アニメの文化の土壌の豊かさを感じさせるとともに、日本のアニメに対する危機感を感じさせる。もはや一人文化産業の体裁である。日本のモダンカルチャー:近代が長すぎるため、マスメディアは常勝パターンを繰り返すことで、文化の枠が硬直しがち。
昭和30年代の文化を昭和50年にボコボコにしたのが、
石井桃子/いぬいとみこ/鈴木晋一/瀬田貞二/松居直/渡辺茂男「子どもと文学 増補新版」であったが、
ジブリの作品群などもそろそろまともに批判的に継承されてしかるべき段階にある。
アクロトリップを考える。

石岡良治としては「きんぎょ注意報」なしに「セーラームーン」は成立しなかったと考えるが、このようなキッズ枠の定義の更新、身体的エロに依存しない作品が重要である。「もめんたりー・リリィ」における不必要な乳揺れ描写などは削除しても良い。
キッズ枠を狙ったつくりを考えていくのが、「ジャンプ+少年漫画アニメの覇者」時代を更新する契機となりえる。
実はこれらは「バンドアニメ」や「クラブカルチャーアニメ」の弱点でもある。D4DJ

など、もう少し頑張ってほしかった。
小学生がDeskTop Musicなどを創作するアニメなどがあっても良い。バンドアニメの弱点である。「ふつうの軽音部」も同様。
ティーンズではなく、ローティーン向けが重要である。
例えばプリキュアがバンドをやるなど。「きみとバンド!プリキュア」など。
その文脈でいえば、「魔神創竜伝ワタル」はマインクラフトを上手に取り込むことでキッズ枠に肉薄しているといえる。
例えばインディー・ゲームクリエイターのジャンルを考えるの面白い。
※2Dガーズオーバードーズの「にゃるら」を当て擦っている場合ではない。
…という文脈では、「初音ミク プロジェクトセカイ 壊れたミク」が該当する。

あるいは東方見聞録の霊夢、魔理沙も該当する。


東方見聞録が小学生女子のオタク女子の窓口コンテンツとなっている要因は、ポルノなきキャラクター群文化であり、男性クリエイターが稀に生成しえる「可愛い」コンテンツであるからである。「きんぎょ注意報」「アクロトリップ」も同様。
「初音ミク プロジェクトセカイ 壊れたミク」を、終末世界ではなく、キッズ枠で更新する作品があると良い。
これは初代の探偵オペラミルキィホームズの世界観、森脇誠の力量を以下に生成していくかの問題でもある。
2025年以降にPUIPUIモルカーの監督の次回作がマイメロであり、注目していく必要がある。クロミとバクもアニメから生成されている。
これらは、ストリートファッションやダンスカルチャーに興味が移行したティーンズにはウケが悪い。
なぜなら、マイメロなどのポップカルチャーを卒業した人たちが移行するのが、ストリートファッションやダンスカルチャーだからである。
彼らは、ホストとコンカフェ(コンセプトカフェ)にハマる。
…つまり、「幼稚園キッズ」を中二病にさせるコンテンツを如何に生成するか。
トイアニメとしての展開が困難であり、今なおアイドルアニメが消えない理由でもある。
それはプリキュアがアイドルアニメ化していることに一因がある。
プリキュアは実質的に後追い作品であり、
最新作もプリティーシリーズの後追いである。
プリティーシリーズが撒いた種をプリキュアが刈り取る構図が出来上がっている。
キッズ枠は、タカラトミー、東映、バンダイナムコの三つ巴の構造である。
これらの組み換えのスピード感が日本のコンテンツに不足している一因と考える。
例えば韓国のCGアニメ;ティニピン

は、マイリトルポニーとプリキュアの狭間を埋める作品と思われがちだが、
この消費者ゾーンは無視できない重要性がある。
この消費者ゾーンはガチのKpop、
ガチのKpopアニメを産み出す土壌になるからである。
従って、日本のアニメ産業が、バンドアニメを用いて、
キッズ枠に挑戦することに意義がある。
その文脈で言えば、「想星のアクエリオン」がその枠に嵌りそうな雰囲気である。
「ダンガンロンパ」の絵師、小松崎類が、小学生ゾーンにウケていたが、これらのクリエイターの醸成がもっと必要ではないか。
ゴルフアニメや釣りアニメが盛り上がりを見せつつあるが、それらをキッズ枠拡大として挑戦するのも可能性がある。
コロコロコミック、とくにぷにるはかわいいスライム、なども重要。
演歌歌手、トライブクルクル1期は良かった。
ブシロードのヴァンガードは育成余地があるのが勿体ない。

が、中学生女子にどこ迄ウケるか?も重要である。
…ブシロードが本気で小学生、中学生女子を狙いに行くという方向性も、可能性があると思われる。
※SOUL’dOUTのDiggy MoがVisual Music(BanGDream!AveMujica)を創るなどの意外性、合致性はもっと評価されて良い。
小学生、中学生男子が、どうしようもなく性と暴力に絡めとられ、創造力の土壌ともなっているが、彼らの性欲が消失した瞬間に、創造力も潰えてしまう。
例えばAIのシンギュラリティの発生による、人間の価値消失は、物語として面白く、アニメーションはそういった寓話的な創造力を提示できる場所であると考えられる。アニメの可能性は、芸術としてのクリエイティビティだけではなく、
可能世界の寓話を提示する手段として、可能性をもっと考えていきたい。
・今期の今後の活動(石岡良治の)
虚淵玄、ゲームと映画の関係、小島秀夫プロダクション関係、など。乞うご期待!
参考文献
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