yamaryo

アニメ

心が叫びたがってるんだ ~言葉の獲得と喪失による成熟~

「超平和バスターズ」による、「あの花」に続く「秩父3部作」の2作目。「心が叫びたがってるんだ。」は、しかし、秩父とは微妙に舞台設定をずらし、横瀬町(住宅)、足利市(学校)、高崎市(ラブホ)に軸をおいた作品だ。これは石岡良治が指摘するように、...
洋画

JOKER FOLIE A DEUX   ~正義と悪の倫理~

トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス×レディー・ガガ主演の同作を観てきた。多分2024年に観てきた映画としては(邦画含めて)、インサイドヘッド2と並ぶ快作であり傑作だと感じた。「ジョーカー」シリーズの完結編であり、同作の出自であ...
アニメ

ガールズバンドアニメ  ~日本アニメの世界戦略、あるいは、ほどよい自意識と物語の狭間で~

Contents・「BanGDream!it’sMyGO!!!!!うたう、僕らになれるうた FILM LIVE」序文・<論旨>「物語性」と「自意識」・<ぼざろ、MyGO!!!!!、ガルクラ>・<物語構造の分析>・<(アニメ)ロックとアイドル...
アニメ

2024年夏アニメ まとめ

Contents<カテゴリー日本近代純文学>【今季総評】<殿堂作品>「推しの子2期」「物語シリーズオフ&モンスターシーズン」「逃げ上手の若君」 <ベスト作品>「ラーメンと赤猫」「負けヒロインが多すぎる!」「杖と剣のウィストリア」「烏は主を選...
アニメ

ふれる。        ~超平和バスターズの新境地~

Contents<超平和バスターズの現在点>・内容紹介<論点>我々は如何に事物にふれ、如何に世界を認識するか?・本作のテーマ、コミュニケーション・フィルターバブル効果・Somewhereな人々とAnywhereな人々の分断・SNS/ネットワ...
アニメ

BanG Dream It’s MyGO!!!!!  ~箱庭の限界を試す~

Contents・所感・BanGDream!とは・BanG Dream!の主要なユーザー層は?・BanG Dream!の成長性と限界、「BanG Dream It’s MyGO!!!!!」の製作の必然性・異様な箱庭空間としての舞台装置、ある...
アニメ

さよならの朝に約束の花をかざろう        ~静的な母性と動的な思春期の先へ~

2024/10/4に、岡田麿里の脚本最新作の映画「ふれる」が公開される。 これに先立ちこの半年間、岡田麿里作品とP.A.WORKS作品を中心にその過程と変化を追いかけてきた。 本作「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、脚本家:岡田麿里によ...
書籍

母性のディストピア   抄録

岡田麿里作品における母性の変質と、宮崎駿作品を捉え直す意味で、宇野常寛の著書(ハヤカワ文庫)の表題の内容を箇条書きにて備忘録的に記述するものです。<母性のディストピア>1,戦後社会のパースペクティブ1、二つの戦後から米国に敗北し「半人前」国...
アニメ

響け!ユーフォニアム~京アニ思想の新機軸~

・足掛け10年間にわたり、劇場版を含めたサーガとして、2024年春に完結した京都アニメーションによる「響け!ユーフォニアム」。原作小説への批評的な脚本構成への介入、圧倒的な京都府宇治の風景描写、高校生活や吹奏楽部活動の繊細なリアリティ描写、...
アニメ

あの日見た花を僕たちはまだ知らない       ~虚構の中で「虚構」を描くことの功罪~

・批評家で編集者の宇野常寛は、この作品を評して「虚構で虚構を描くことの批評性が皆無であることを除き、素晴らしい作品」と述べていた。正直、自分もこの制作陣には毎回期待している。というかファンだ。希代のストーリーテラーとしての「超平和バスターズ...