時光代理人Ⅱ Link Click ~中国社会と現実の改変可能性について~

アニメ

中華人民共和国発祥のアニメーション。2期からの視聴であるもクオリティの高さに衝撃を受けたので以下所感。

・監督、脚本; 李豪凌(リ・ハオリン)による終始一貫したシリアスなストーリーラインで、一回性の現実に対する責任感や無力感とともに、立ち向かい解決の糸口を紡ぎ出そうとする強い意志を感じる作風。

・総演出、 総作画監督;LANによるダークで統一感のある基調に、肉感的なアクションも相俟って視聴者に緊張感を与え続ける素晴らしい演出。作画は平均以上であるが時折キャラクターのズームイン、ズームアウトシーンでライン崩壊が見えてしまうのがやや残念。

・美術監督: 丹治匠、 朝見知弥、 朱立朴 (ジュー・リープー )による緻密な美術作品が素晴らしい。陰鬱で物欲に支配されつつどこかに小市民的な明るさを求めてしまう背景の雰囲気が非常に作品のストーリーラインとマッチしている。

・キャラクター設計:INPLICKによる青年、成人群像劇に配置された、良くも悪くも「キャラクター」の印象が強い。基本的な喜怒哀楽表現は確実に押さえているものの、台詞回しやリアクションなどがやや陳腐で興ざめしてしまうのが残念。ストーリーやコンセプトに助けられている印象。

所感:作画やキャラクター設定に検討の余地を残しつつ、全体的にはサスペンスのSFものとして出色の出来であり、記す毎に喝采を送りたくなる内容であった。きっちりと1期も踏まえた上で総合的に評価させて頂きたいと思う

あとがき:中華人民共和国の超監視社会という構造と、圧倒的な現実に対する閉塞感の認識を節々に感じる演出が見られるも、中華人民共和国に対する社会的な考察の不足を感じる手前、この考察は後に譲りたい。

参照:https://febri.jp/topics/link-click3/

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